合葬墓(がっそうぼ)

合葬墓とは、ひとつのお墓に多くのご遺骨を埋葬するお墓です。

永代供養墓(墓地の継承者がいない墓などを寺院や墓地管理者が永代にわたって供養・管理をするタイプの墓の事)の中でも、合同で埋葬される墓に限定して「合葬墓」と言います。 特に公営の墓地の場合は、 「供養」という仏教用語が使えないので「合葬墓」という表現を多く使います。

合葬墓には100人以上の規模で使用する文字通りの「合葬墓」と、10人~20人程度で使用する「集合墓」というものに分ける事ができます。

合葬墓の埋葬方法は、骨壷ごと納骨する場合と、骨壷から遺骨だけを取り出して、故人を特定できない形で納骨する場合があります。 後者の場合ですと、当然のように他者との骨が混ざってしまいますので、後から分骨や改葬などという事はできなくなります。

また合葬墓の外観は石碑タイプ、塔タイプ、モニュメントタイプなど様々なタイプがあります。共同の石板を墓誌として、個々人の名前を刻むことが多いようです。

このようなタイプの墓が増えたのは元々身元不明の死者であったりした場合の他、「墓の後継者・管理してくれる親族がいない」とか「子どもや孫に迷惑をかけたくない」など現代社会を反映した事情である場合も多いようです。

なお合葬墓は本人や遺族の合意の下で埋葬されるので「無縁墓」とはまた違ったものになります。

また墓地の管理費を滞り、なおかつ一定の期間、連絡が取れなくなった家の墓をこの合葬墓に埋葬しなおすというパターンもあります。この際は連絡が取れなくなった親族サイドに法的にも問題があるので、合葬墓が不本意でも受け入れなくてはなりません。

合葬墓は永代供養料として数十万円程度を納めればよいようです。目安として1体20万円~80万円くらいだと言われています。

合葬墓がお寺などの場合、お盆や春や秋のお彼岸に合同法要を行ったりしてくれます。また希望すれば、命日や年回忌法要を個別に対応してくれるところもあります。その際は、別途お布施が必要になる事も多いです。なお、公営の合葬墓では費用は安いですが、供養は行われないです。

また合葬墓を選ぶときは、普通の墓地を選ぶときと同様、「宗旨・宗派ば自分の家と同じか」「立地条件はどうか」「費用はいくらくらいか」「雰囲気はよいか。ちゃんと供養してくれるか」などはきちんと確認しておく必要があります。 近年増えてきた新たな供養方法と言えるでしょう。