天台宗(てんだいしゅう)

天台宗は仏教の一派で、6世紀の中国の高僧である智顗(ちぎ)が高祖とされています。

智顗は「妙法蓮華経」という経典に釈尊の「全ての人に悟りの世界を」という教えが明確に述べられていることに注目して、仏教全体の教義を体系化しました。 そして、智顗は晩年を杭州の南の天台山で過ごして弟子の要請に努めたので、「天台大師」と諡され、 またその教学は天台教と呼ばれたのです。 天台宗は、延暦25年(806年)に伝教大師最澄によって、日本に伝えられました。

天台宗の教えは、大きく言うと以下の4点です。 1)全ての人は仏の子供です(悉有仏性)。これは、悟りへの道は明らかに存在するので、悟りに至る種は生まれながらにして私たちの心に植え付けられているということです。 2)悟りに至る方法は全ての人に開放されています。これは、真実を探し求める心(道心)があれば、そのままそれが悟りに至る道であるということです。 3)まず自分自身が仏であることに目覚める必要があります。このため、天台宗ではお授戒、つまり我が身に仏さまをお迎えすることを奨めています。 4)一隅を照らす運動。これは、まず自分自身を輝いた存在とし、その輝きが周りも照らすということです。