延命治療(えんめいちりょう)

延命治療とは一般に回復の見込みがなく、死期が迫っている終末期の患者への生命維持のための医療行為のことをいいます。

人工呼吸器の装着、心臓マッサージや昇圧剤投与による心肺機能の維持、水分や栄養の点滴などがあります。しかし、「終末期」の明確な定義はなく「いつまでが救命で、いつからが延命か」という線引きは難しくなっています。

 治癒・回復させる治療も、限定的に回復させる治療も、心身の機能を維持させる治療も、進行を遅延させる治療も、延命効果・生命予後は年齢が若いほど大きく、年齢が高くなるほど小さくなります。  乳児期・幼児期・児童期・少年時・青年時・中年時・壮年時・前記老年時・後期老年時のどの時期のどの種類の延命なら良い延命・適切な延命で、どの時期のどの種類の延命なら悪い延命・不適切な延命であるか、その定義は困難です。

 終末期という状態・時期は全ての人が必ず到達・経験するわけではありません。  治療しなければ死に至る病気・障害であり、完全に治癒・回復させる治療、限定的に回復させる治療、進行を遅延させ心身の機能を維持させる治療により、何年・何十年という転移で延命させる治療が可能になり、延命治療は社会に広く普及しました。

 慢性病患者や重度障害者になると、終身の医療や介護が必要になります。延命治療を開始する時期が若いほど、余命が長くなるため、医療費は高額になる傾向があります。

 本人の意思よりも、家族や意志の判断で行われることも多く、本人の尊厳を重視した「尊厳死(自然死)」の方が本人にとっては幸せなことではないのかという議論もでています。延命治療の考え方は十人十色なので、そのときの状況によって変わってきます。