遺骨(いこつ)

遺骨とは死者の骨のことをいいます。

遺骨という概念には事故や事件などにより発見されず自然の中で白骨化したものも含みますが、多くの場合考えられるのが、病気などで亡くなった後に、葬儀をとり行いその後火葬場へ行き、荼毘に付した後の状態の骨を指します。

こうした遺骨は親族などにより骨壺に収められます。これを「骨揚げ」とか「収骨」などといいます。地域などにより、異なりますが多くの地域では血縁の濃い方から順に2人一組でひとつづつ骨揚げをすることが多いです。なので同じ食べ物を2人の箸で奪い合う行為は骨揚げを連想させるとして縁起が悪く忌避されます。

骨壷に収められた遺骨は、通常は自宅に安置(後飾り壇など)または寺院に預けられます。そして墓地または納骨堂に仏式の場合は四十九日の法要が終わった後、神式の場合は五十日祭までに納めるのが一般的です。これを「納骨」といいます。

なお、遺骨を墓に埋葬せず、自宅に飾ったままにしておくというのは法的には全く問題がありません。何日後までに埋葬すべきだというのは法的にも文化的にも確たる根拠はないです。

まだ死んだ事に対して気持ちの整理がついていないとか、納骨するまでに会わせたい人がいるとか、まだ埋葬する墓地や納骨堂が手配できていないなど様々な理由で納骨する時期が見送られるケースも多いかと思います。

近年では「手元供養」という事であえて遺骨を納骨しないという人も増えています。

ただし、「墓地、埋葬等に関する法律」という法律により、墓地以外の埋葬又は火葬場以外の火葬を禁止する項目があります。なので、自宅に保管はできても墓地以外の例えば故人の思い出の場所に遺骨を納めたいというのはできません。

また近年では遺骨を細かくし加工して故人を偲ぶという新しい方法もできました。例えばエターナルプレートといって故人の遺骨を混ぜて加工して、そこに故人の名前や生没年月日を記して作った石板を自宅に安置して供養したり、遺骨を混ぜた小さなプレートをペンダント状にして常に故人と一緒にいる事ができるようにしたりと様々な方法で供養するパターンが現れました。

これら遺骨を加工するという行為は法的には問題ないものとして解釈されていますので、今後もこうしたサービスを行う会社も依頼主も増えてくるものと思われます。

いずれにしても、故人との思い出を大切にするよう遺骨も丁重に扱いたいものです。