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【公式】都典礼 幕ノ内弁当のゆくえ

2020.11.12

皆さんは影膳というものをご存じでしょうか。
お葬式の後に皆さんで食事をしますよね。その時故人にお供えする食事で、供養膳ともいわれます。大体みんなと同じものを用意し、お供えが済んだあとは通常のお供え物と同じでみんなで頂きます。
と言っても食事の場合、人数が多くなってしまったわけでもなければ、一人一膳用意しているので影膳まで箸を伸ばせる人はあまりいないと思います。

今回は普段使わないお寺様のホールをお借りして、家族葬を執り行いました。
コロナウィルスの影響で、今では少し珍しくなってしまった一般参列もあり、通夜振る舞い(通夜の後のお食事)もしっかりとご希望され、私としても気が引き締まる思いで現場にあたりました。コロナ対策として、一般会葬者の食事はご遠慮いただき、ご家族は一人一膳でご用意させていただきました。そして無事にお通夜が終わり、食事のため控室にご案内いたしました。

私はデキる担当者ですので、お控室で食事を召し上がっているところに祭壇に飾ってあった写真をお持ちし、「せっかくですので最後の一家だんらんをお過ごしください」とお伝えしました。

ご家族は喜んでくれたものの、今回の通夜料理は大皿で取り分けるのではなく、一人一膳だったので、故人の食事を用意してませんでした。
一応補足しておくと影膳を用意するのは大体精進落とし(葬儀の後)ですので、あまり通夜の時から用意することは多くはないと思います。

 

ところで話は変わりますが、皆さんが通夜の食事をしているとき、私たち葬儀担当者は何をしているかというと、翌日の準備や備品、故人の状態の確認、式場の清掃や遅刻した参列者の対応などがあります。そして隙間を縫うように夕食をいただくこともあります。その日は私は幕の内弁当を買っておりました。

 

話を戻すと、葬家は人数分の食事しかないが、私は個人的に幕の内弁当を買っていたのがありました。そして、それをお供え用にお貸ししようかと思ったのです。

「ご家族とは違うものになりますが、こちらのお弁当でよければお供えいたしますよ。」
「あら、幕の内弁当はこの人よく食べてたらきっと喜ぶわ。」
「じゃあ、お供えいたしますね。そちらのグラスにお飲み物も用意してあげてください。」

といったやり取りができるのもデキる担当者たる私の気配りです。

さて、そんなこんなで宴もたけなわでございますがそろそろ閉館の時刻が近づいてきました。ご家族にご案内して故人の席をちらりと見ると、あれ?私のお弁当がなくなっているではありませんか。動揺を隠しながら部屋を見回すと、若いお兄さんの手元に空になった弁当の容器が!

 

 

 

 

まぁ、そういうこともあるよね。

 

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