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新型コロナのお葬式を考える方へ

2021.07.18

新型コロナウィルスのお葬式

新型コロナウィルスに感染して、そのまま亡くなってしまった方のお葬式はどうすればいいのか何をしたらいいのか準備はどうなのか通常のお葬式と何が違うのか、わからないことが多いと思います。今回はその疑問に少しでも力になれたらと思い弊社での施工の流れをご紹介します。参考資料として厚労省の「新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方. 及びその疑いがある方の処置、搬送、葬儀、火葬等. に関するガイドライン. 令和 2 年 7 月 29 日(第 1 版)」を添付いたします。

 

新型コロナウィルスで死亡した場合、医師から死因として新型コロナウィルスと言われます。もしも死因が新型コロナウィルスでないのであれば、特に危険はありませんので通常のお葬式として送って差し上げることが出来ます。
しかしながら、新型コロナウィルスを死因としてなくなってしまった場合、その強い感染力からご遺族や葬祭業者、施設管理人たちを守る必要があります。そのためいくつか普段とは異なる葬送をしなければなりません。

 

1,防護服を装備した専門家により遺体及び空間の隔離、消毒を行います。ご遺体を非透過性のシート(納体袋)に納め、直接触れることがないように処置します。そして安置室の消毒が済んだところでご遺族の面会になります。この時は病院の指示に従って面会するようにしてくだい。

 

2,専用の霊安施設にて保管し、受け入れ可能な火葬施設にて火葬をします。この時ご家族の施設内の立ち入りは禁止となっております。

 

3,ご自宅までご遺骨をお連れし、ご安置します。

 

以上が基本的な流れになっています。基本的には直葬と言われる形式を取ることがほとんどだと思います。厚労省のガイドラインにある通り、社会情勢を鑑みて通夜、葬儀を検討するとありますが、東京都の場合コロナ火葬を受け入れている施設が少ない都合上、お取り扱いが大変難しいと言わざるを得ないのかと思います。

 

ご家族の皆様がするべきことは、まず葬儀業者に死因として新型コロナであることを告げる事です上に書いた通り新型コロナウィルスで亡くなった故人様への対応は通常のご遺体とは異なります。当然用意する装備や備品が変わりますので、現場についてから知らされると、場合によっては一度事務所に戻る必要が出てきます。適切な対応迅速に行うためにもご依頼の際には新型コロナウィルスとしっかりとお話しください

 

次に用意するものは通常のお葬儀と変わりません遺影写真をお作りするのであればその元となるお写真を用意します。一緒に火葬したいものの用意もして頂けます。火葬自体は通常通り行いますので副葬品としてふさわしいもの(燃えるもの)であれば火葬することは可能です

 

通常のお葬式との違いというと、新型コロナウィルスの場合、基本的には直葬(火葬式)なるため、肉体としてのお別れが難しい点があげられます。直接お体に触れることもできません火葬施設への立ち入りも厳しく制限され、ご家族であっても火葬場に行くことができないのは通常のお葬式と比べてとても悲しいことだと思います。火葬場に家族が行けないので業者が代わりに火葬を見届け、遺骨をご自宅までお連れします

 

弊社では、出棺時にご自宅などを経由しご遺族との最後のお時間を設けることや、自宅祭壇、また、地方によっては一般的である骨葬(先にご遺体を火葬し、その遺骨を祭壇に安置し、お葬式を行う形)や、お別れ式といった様々なお送りもご提案させて頂きます。

 

未だ沈静化する兆しが見えないコロナウィルスですが、東京都では新規感染者こそ微増しているようですが(令和3年7月現在)、死亡者数は1日あたり1~2名のようです。
オリンピックがどのような影響を与えるかはわかりませんが、1件でもこういった不本意な形でお送りするしかないお葬式が減り、故人と残された遺族が納得できる、思い描いた形でのお葬式が遅れることを願っています。

 

 

都いちょう倶楽部

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