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無宗教葬について深く考えましょう

2021.11.26

無宗教葬ってなに?

 

無宗教葬というのは、葬儀の場において宗教者(仏神キリストなど)を呼ばずにお葬式を進めるスタイルです。一般的には参列した方々が献花をしたり、その遺徳を紹介したり、弔辞を読んだりしますが、お葬式の中から宗教色(お経やミサ)を排したものです。葬儀系の雑誌に載るような斬新なお葬式のスタイルも基本的にはこの無宗教葬にあたると思います。

また「私が死んだらお坊さんは呼ばずに直葬でいいし、お骨は散骨でいい。」これも無宗教葬の一つです。

 

選ばれる理由

 

菩提寺がない場合や費用を抑えたい場合などがあると思います。また稀ではありますが宗教を毛嫌いしているケースもあります。確かにお葬式の費用で考えるとお布施の部分がまるまるカットできるので費用を抑えたい場合に効果的ではあります

 

 

無宗教葬の実態

 

ではこの無宗教葬はどれくらい選ばれるかというと、あまり選ばれることはありません。体感として30件に1件くらいでしょうか。理由としては、日本において菩提寺ある家庭が多い(もしくはお墓は先祖のものがある)ことや、あまりにもお葬式として皆さんがイメージしているものから離れているからです。

 

 

結婚式でもある程度テンプレートがあり(挙式で誓いの言葉とキス、指輪の交換)そこから逸脱すると反発があるように、お葬式でもいわゆるテンプレートはあります。それがお経があって、焼香があって、献花があるというものです。これに逆らうと親戚から反発されたり、死体の腐敗という制限時間がある中で家族の意見を纏め、企画を考える(提案はしますが、決めるのは遺族)のはものすごく大変です。また、凝ったものにしようとすればするほどお金もかかります

 

結果、お坊さんを紹介され、普通のお葬式を行うというケースに落ち着くことが多いです。

 

 

無宗教葬はどんな人向きか

 

では、無宗教葬はどのような方に向いているのかというと、

①菩提寺がなく、②やりたい事がたくさんあって③予算がある方です

① 前提条件です。菩提寺がある場合、お葬式のもつ宗教的意味合いが変わってきますので、良くても大揉め、悪くて納骨拒否や葬儀のやり直しになる恐れがあります。

② 通常お葬式は約1時間で組みます。そのうち40分はお経や宗教作法とお焼香で、残り20分で告別式(弔辞や献花など)を行っています。無宗教葬の場合、この1時間がそのまま告別式になるので故人を偲び、どういったことをするのかをたくさん考える必要があります

③ ②の要望を満たすために用意するものによって費用が当然掛かります。音楽を生演奏するなら奏者の人件費が掛かりますし、立食パーティのようなものを希望するならそもそも大きな会場や料理人の手配、動画や静止画を流すのであればその機材のレンタル料、また葬儀の為に特殊な備品を用意するのであれば、それは買取になる可能性もあります。

結局1時間近くあるお葬式の時間を、その場でないとできない事がたくさんなければ無宗教に拘ることはないのではないかというのが率直な意見です。

 

 

無宗教葬の想い出

 

私の過去の無宗教葬ではお孫さんが大変多くいるおじいちゃんのお葬式でお孫さん一人づつ故人の前で朗読するというのがありました。きっと第三者は退屈な時間だったと思いますが、おじいちゃんと孫にとっては何物にも代えがたい大切な時間だったんじゃないかと思います。親戚の方々も泣けるようなお葬式とは言えませんが、遺影写真のお顔が朗らかに見えたような心温まるお式でした。

 

 

無宗教葬の注意点

 

無宗教葬を行ったときの注意点、それは今後その故人をどのように祀るのかということです。例えば日本では49日法要をもって納骨するのが仏教としては一般的です。では無宗教葬をした方はどうするのか?

答えは「好きにしてください」です。これは突き放しているのではなく、宗教的戒律がないので自由ということです。

仏教のように法事をしてもいいですし、神道のようにお祓いもいいですし、何もしなくてもいいです。

また法事をしたいと思っても、自宅か墓地以外場所がありません。特に都内では葬儀以外で法事用の貸し式場はあまりありません。ネット等でのお坊さん紹介はあくまで自宅などに行くだけですから自寺の本堂は貸してくれません。葬儀で紹介されたお寺のお坊さんが49日法要に本堂を貸してくれるのは葬儀というご縁があったからです。

また、依り代(仏教の位牌、神道の霊璽)もありませんからお手合わせしたいときにどうすればいいか迷うかもしれません。

 

上記のほかにもちょっとした供養に関して疑問が出たときに無宗教を選ばれた方は何が正しくて何がダメなのかの判断をすべて自分でする必要があります

その点、お葬式を仏式(他宗教でもよい)で終えておけば、その後の供養の道筋ができるのでとても楽になると思います。

 

このように無宗教葬は、その時は良いかもしれませんが、あとで面倒事があったりしますので、強い理由がないのであれば、どこかしらの宗教とご縁を結ばれた方が良いかと思います。

 

 

 

最後に

 

もしあなたが、無神論者だからという場合のお話をします。

一見、神様なんて存在が不明確なものを信じないとい強い言葉に聞こえますが騙されないようにしてください。

 

もし、あなたやあなたの大切な人がなにか問題を抱えてしまったとき、大病を患ったときや電車内で突然腹痛が来たときやパチンコが当たらなくて財布の最後の千円を入れたとき、最後の最後、神様に祈ることはありませんか?ただの気休めに過ぎないと思っているとはいいますがその瞬間神様が絶対にいないとは思わないでしょう。

 

また、たまに寺社仏閣に行って参拝してくると少し気分が変わることもありますよ。

 

こうして今より少し、神仏を身近に感じられるようになればお葬式に対する考えも変わるかもしれませんね。

 

 

都いちょう倶楽部

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