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お客様から最近頂いた質問への返答まとめ お寺関係編

2022.06.27

長年お葬儀に携わっているといろいろなご質問を頂戴します。その場その場でお客様にはお答えいたしますが、一度こちらにもまとめておこうと思います。まずはお寺絡みの質問でよく受けるものをまとめました。

 

お布施はいくらですか?

お布施に正しい金額はありません。しいて言うならば菩提寺さんが言った金額がそのお寺における適正金額です。ですからまずはお寺に相談してください。

ネットなどで調べると、3万~とかいろいろ出ますが、地域、寺格、戒名、普段の関係などによって金額は変わります。商品ではないので定価はありませんが、相場と言われるものはあります。ただし、これも地域により異なります。ネットだと全国平均や、地域格差を考えずに最高金額や最低金額を書いている場合があります。お坊さん自身がツイッターで『うちは10万で受けてます』という書き込みをしているのも見ますが、そのお寺は、その金額で生活が出来ているというだけであってなんの参考にもなりません。あなたの故人を葬送する導師はあなたの菩提寺であってネットの有象無象のお寺ではありません。ですから菩提寺に相談してください。

「お気持ちで結構です」と言われた場合は葬儀の予算やご親戚と相談して決めればよいと思います。

 

お布施が思ったより高かったけどなんとかならないか?

上でも書いたことですが、提示された金額がそのお寺にとっての適正金額です。一般的な商品ではないので定価などはありません。あるのはそのお寺がいままでその金額で葬儀を行い、先祖を供養してきた実績です。それに対してどこまで価格交渉できるかはご家族とお寺の関係なので私たちは口出しできません。私たちがお葬式の時だけ別のお寺を紹介することもできますが、今後の供養に影響が出るのでまずは菩提寺のご住職と話し合いが大事です。

 

お布施はいつ渡せばいいの?

お布施を渡すタイミングに細かな決まりはありません。お通夜をやるときは式前に導師(葬儀を執り行う方でお坊さんのこと)と親族の打ち合わせがありますので、その時に渡すことが多いです。一日葬儀の場合も同じく式前に打ち合わせがあるのでそこで渡します。お盆や袱紗を使って文字が相手から読める向きで渡しましょう。「〇〇家の誰々です。本日は宜しくお願い致します。」と添えてお渡しするのが良いです。ご用意があればお車代やお膳料も一緒に渡して良いです。

火葬式の場合、火葬前は時間が取れないことが多いので、お坊さんがお帰りになるときに渡すことも多いです。その際は「本日はありがとうございました。」と添えながらお渡しすれば良いでしょう。

また、お布施を渡すタイミングとして、葬儀後に改めてお寺を訪問し、渡す場合もあります。金額が大きい場合や、自宅から近い場合はそうするのが良いでしょう。合わせて49日法要の打ち合わせも出来ます。一応その際は、式前の打ち合わせで「本日は宜しくお願い致します。お布施は改めてご挨拶に伺いますのでその時にお渡しいたします。」と添えてあげるとお坊さんも安心するかと思います。

 

火葬のお経をお願いしたんですが初七日はどうなるのでしょうか?

詳しいお経の区分というのは宗派によって変わることだと思うので、確実なことは言えませんが、炉前のお経で一緒に唱えてくれることもあるので、相談してみたら良いかと思います。ただ、場所的に長時間のお経はできないので、しっかりと供養して差し上げたいのなら、火葬後に移動してお寺の本堂で法要を行うか、初七日法要として別日に執り行うのが良いかと思います。

 

 今回まとめたのは比較的よく受ける相談(寺院)だったので、また機会があったらまとめてみたいと思います。

 

都いちょう倶楽部

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