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自宅葬について考えたことはありますか?

2022.07.15

自宅でお葬式

 

皆さんは自宅でのお葬儀について考えたことはありますか?

 

昔のドラマやコント(8時だよ!全員集合など)ではお葬式のシーンというと、家の前に青白や白黒の幕(通称クジラ幕)が張ってあり、家の中には木製の祭壇とお花、そして参列者はそこでお膳を食べながら故人の思い出を語る。そういう「自宅葬」が定番でした。

 

流石に現代の葬儀ではこういった「自宅葬」を行う方は大きく数を減らしていますが、今でももちろんできます。葬儀会社の観点から、自宅でお葬式をする際の利点や注意点をまとめていきます。

 

自宅葬の流れ

自宅でお葬式をする際の流れ自体は葬儀会館で行うものとほぼ変わりません。ただ、葬儀式の為に作られた会館と生活の為に最適化された自宅では間取りが全く異なるので、いろいろと考えなくてはなりません。

 

祭壇の場所

なるべく広い部屋を斎場にします。用意する祭壇にも依りますが、2メートル4方位のスペースはあった方が良いです。

自宅葬儀 自宅葬 部屋の配置 祭壇の場所

拙作なので分かりにくいと思いますが、ここまでのスペースが祭壇や導師の為の場所です。その周りや後ろにご家族や弔問の方が座ります。パイプ椅子や座布団を用意することもありますし、普段使いしているイスやソファを使うこともあります。座布団の方がたくさんの人が座れるので参列する人数によって考えましょう。

斎場となる部屋を決めたら、会食所や控室考えます。一般の方が来た時にどこで待っていただくのか、食事は用意するのか、どの部屋で食べるのかなども考えます。また、駐車スペースも考えます。司式者が車でくる場合、駐車スペースはどうするのかについても考える必要があります。

 

近隣への配慮

また、近隣の方々にご挨拶も忘れずに行います。自宅の場合、玄関や庭が大勢の来客に対応していることは少ないです。なので必然的に家の周囲に列を作ってしまったり、玄関前で話し込んでいたりします。近隣の方からしたら迷惑になりえます。不幸ごとなので直接文句を言ってくることはないと思いますが、そういったご近所トラブルを避けるためにも予めご挨拶とご理解を得る努力をする必要はあります。

 

一般会葬者への対応

当日参列いただく方の為の受付や焼香について、お庭が広い自宅であれば、そこにテントを張ったりして受付を用意します。スペースがない場合は、玄関口に記帳所を設けることもあります。お香典については、受付がなければ焼香台の横にお盆があるのでそこにお供えします。

焼香に関しても式場のお部屋が広ければ中で同席していただくこともありますし、そうでなければ祭壇のそばで焼香だけして頂き部屋から出て頂くこともあります。喪主の方は参列者の方への挨拶も仕事なので移動しやすい所にいた方が良いでしょう。

 

出棺時の移動

我々葬儀社の観点からは、棺や人間の動線についても考えます。いくらリビングが広かったとしても廊下が家具だらけで狭かったり、直角に曲がっていたりすると棺のスムーズな移動が出来ません。そういった場合に迂回路はあるのかを検討します。場合によってはお庭から出棺することもあります。どうしようもない場合は棺を立てて、移動することもあります。

自宅葬儀 棺の移動

 

勿論棺を立てると中の故人様も動いてしまうので、中にクッションなどを詰めて体をしっかり固定して動かします。棺の下に毛布を噛ませてスライド移動すると振動を軽減できるので大きくずれることもないです。

 

 

火葬場に行く際の注意点

自宅葬儀の際は出棺時に誰か留守番を立てることをお勧めします。火葬場に全員で行くこと自体は問題ないのですが、防犯の観点からみると危険です。泥棒目線になると、まずお葬式をしていることは確実に分かります。黒い服の人たちが多数出入りし、家の前に霊柩車が止まっていれば、ほぼお葬式をしていると考えられます。そして火葬場に行った場合おおよそ2時間程度は帰ってこないことが確実なので安心して犯行に及ぶことができるし、香典などの多額の現金が確実にあることが見込めるからです。

そのため参列した親族のうち1~2人は自宅で留守番をすることが理想ではあります。ご近所さんにお願いしたり、自宅周りを注意してもらう事も考えられます。

 

食事の用意とあいさつ

そして火葬が終わると自宅に戻ってきて精進落としの用意をします。祭壇などはその時点で撤収が済んでいるのでその部屋にテーブルを用意して食事を召し上がれます。葬儀社と提携している仕出し屋さんを利用すれば机の用意などもしてくれるので、予算等と相談してください。

全てが終わったら再度ご近所にご挨拶に行きましょう。お礼としては現金よりもお香典返しなどを渡すのが良いと思います。

 

葬儀会館と比較してどうか

お葬式の準備というのは時間や人手が必要です。会館で行っている場合は決められた時間に行けばすべて準備が終わっているのであまり実感はないかもしれませんが、自宅を会場とした場合、その準備のために葬儀の前日の朝から準備のためにたくさんの他人が家の中を出入りします。スペースの確保のために家具の移動や壁に幕を用意(ご理解を得れれば画鋲などで直接打ち付けていた時代もある)したりとかなり慌ただしく、落ち着いて過ごせないといった点はかなりの難点でしょう。

ただし、自宅だからこそ式場の空き待ちなどといった予約状況に囚われない迅速な式を執り行うことが可能です。なにより故人様が愛し、長い時を共に刻んできた自宅で最期の式を執り行い、送り出すことが出来たということは会館でのお葬式では得難い経験なのではないでしょうか。

 

締めとして

今や人生の晴れ舞台は専門の施設で行う事が当たり前の時代です。

結婚式はチャペルや神社、出産は病院、記念写真は写真スタジオなどです。これらは全て昔は自宅で行っていました。そういった時代なのでお葬式も専門の施設で行うのが一般的な時代です。

あくまで選択肢の一つとして我々はご提案させて頂きますし、ご希望されるのであれば精一杯当たらせて頂きます。

 

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