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ご葬儀を執り行うことになったり、参列することになった時、「喪主(もしゅ)」と「施主(せしゅ)」という言葉を耳にすると思います。喪主は何となくイメージできると思いますが、施主はどうでしょう。喪主と比べるとピンとこない人も多いのではないでしょうか?
この記事では喪主と施主の違いやそれぞれの役割、誰が務めるのか、について解説していきます。
こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。
今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。
喪主と施主はともにご葬儀において欠かすことのできない重要な立場にありますが、それぞれに違いがあります。
喪主はご葬儀全体を取り仕切る、遺族の代表者です。故人の宗派の寺院へ連絡し、故人が亡くなったことを伝えるとともに式での読経をお願いします。ご葬儀での僧侶や参列者への挨拶も行います。
これに対し、施主は金銭面においてご葬儀全体を取り仕切る立場にあります。葬儀費用の支払いや、僧侶へのお布施などに対応するのが施主です。
多くのご葬儀では、喪主と施主は同じ人が務めることになります。
しかし、例えば家族の中で父親が亡くなられた時、喪主は息子が務め、施主は母親が務めるといったケースも見うけられます。
喪主と施主ではそれぞれに役割が違ってくるため、具体的にどの様な違いがあるのか説明していきます。
まずは喪主の役割からご説明します。
家族が亡くなり、喪主を務めることになった場合、まず行うのはご葬儀を行う葬儀社を決めることです。
ご葬儀の規模や交通アクセスの便利さ、加入している互助会の有無などを確認して依頼する葬儀社を決定します。
火葬場の空き状況、遺族の都合を鑑みて通夜・告別式の日程の候補を出します。
菩提寺へ連絡を入れ、故人が亡くなったことを伝え、都合のいい日程を聞いて、通夜・告別式での読経をお願いしましょう。
菩提寺がない場合は、葬儀社に宗派を伝えると、お坊さんを紹介してもらえます。
その際には、日程にお坊さんの都合を鑑みる必要はありません。
喪主は遺族を代表する立場であり、決定権を持っているので葬儀社や日程を決める際、親族間で意見が割れた場合などは喪主がしっかりと決断することが大切です。
お坊さんが式が始まる前に葬儀場に到着しますので、挨拶に伺います。
通夜・告別式の弔問客に対しては丁寧に挨拶し、お悔やみの言葉をいただいたら簡単で良いのでお礼を述べます。通夜・告別式の最後には、遺族を代表して喪主の挨拶があることが多いので、故人との思い出などを交えて参列者へお礼の言葉を述べましょう。
ご葬儀が終わった後は、初七日、四十九日といった忌日法要(きじつほうよう)や一周忌、三回忌といった年忌法要(ねんきほうよう)で故人を供養しますが、これらの段取りも喪主が行うことが多いです。
法事・法要の段取りを行う人のことを施主と呼びますが、この場合の施主はご葬儀においては喪主であることがほとんどなので、意味を混同しないよう注意が必要です。
施主の役割は、ご葬儀にかかる費用を全面的に負担することです。
そのため、ご葬儀についての打ち合わせを葬儀社と行い、葬儀の規模や内容を決めていきます。
また、僧侶へのお布施の準備もする必要があるため、お布施の相場であったり、僧侶にお布施を渡すタイミングであったりを事前に把握しておく必要があります。その他には、式の受付をお願いした方や、霊柩車・マイクロバスの運転手、火葬場の係員などに対するお心付けの準備も忘れずに行いましょう。
仏教において「布施行」といわれる修行があり、布施行は三施(さんせ)といわれ以下の3つに分かれています。
喪主と施主は誰が務めるのが正しいのでしょうか?
喪主を誰が務めるのかについて、法的なルールはありません。現代の習慣では親族間で話し合って決めることが多く、配偶者や子が務めるのが一般的です。
いざ喪主を決めることになった時に、意見が分かれた場合には、以下の順で優先度が高いということを覚えておきましょう。
施主についても誰が務めるかの法的ルールはありません。
喪主と同じく親族間の話し合いで決まる場合が多く、配偶者であったり、近しい血縁者が務めることになりますが、当然ながら金銭面について全面的に負担できることが条件となります。
かつては家督を継ぐ長男が喪主を務めることが当たり前であったため、長男がまだ幼いケースでは、配偶者が施主を務めることが多くありました。家督相続制が廃止された現代においては、その様なケースでは配偶者が喪主を務めることが多いため、喪主と施主を兼任するのが主流となっています。
しかしながら、「社葬」の場合は、遺族が喪主、会社が施主となります。
一般的なご葬儀においては、喪主と施主は兼任されることがほとんどです。それぞれの役割について完全に把握するというよりは、両方合わせた役割を覚えておくことで、いざという時の役に立つでしょう。
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