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お布施の渡し方やタイミングのマナーについて

2022.09.17

 

ご葬儀や法事・法要を執り行う際、喪主や施主を務めることになると、行わなければならないことの一つに、「僧侶にお布施を渡すこと」が挙げられます。

お布施を渡すのが初めてだったり、久しぶりのことで「渡し方がよく分からない」と悩んでしまう人も多いと思います。

この記事ではお布施の準備から渡すタイミング、渡し方など、お布施について詳しく解説していきます。

 

 

 

お布施とは

そもそもお布施とは何かをご説明します。

現代では、僧侶に読経してもらったり、戒名をつけてもらった時に感謝の表れとしてお布施と呼ばれるお金を渡します。この行為が、どの様な由来で行われるようになったのでしょうか?

それを知るためにはまず仏教の修行についての理解が必要です。
お釈迦様の教えである仏教には、「六波羅蜜」といわれる修業があり、6つの徳目を実践することで、煩悩を消し去り、悟りの境地に達するとされています。6つの徳目とは以下のものを指します。

  1. 布施・・・人に財、真理、安心の施しを与えること
  2. 持戒・・・戒律を固く守ること
  3. 忍辱・・・迫害や侮辱などに苦しんでも耐えること
  4. 禅定・・・心を落ち着かせた状態で集中して真理を思うこと
  5. 智慧・・・正しい判断を持って真理を悟ること
  6. 精進・・・心身ともに常に努力すること

 

六波羅蜜のひとつである布施には「財施」「法施」「無畏施」と3種類あり、財施は金銭・食料・衣服などを施す行為、法施は読経や法話でお釈迦様の教えを説く行為、無畏施は畏怖を取りのぞく行為です。

私たちがご葬儀や法事・法要の場で僧侶にお金を渡す行為は「財施」であり、僧侶が読経してくれるのは「法施」になります。本来の意味では、故人の供養において、私たちと僧侶はお互いにお布施をしていることになるのです。

 

 

お布施についてのマナー

お布施を渡す機会というのは頻繁におとずれるものではありません。

何度か経験していても、「金額は?」「包み方は?」「渡すタイミングは?」と頭を悩ませます。故人を供養してくださる僧侶に対し、失礼なく渡せるよう、お布施についてのマナーを解説していきます。

 

お布施を準備する時

まずはお布施の準備段階でのポイントを確認しましょう。

 

お布施を包む袋

お布施を包む方法は大きく分けて2つあります。

「奉書紙(ほうしょし、ほうしょがみ)」か「白い封筒」に包むのがマナーです。

奉書紙は和紙の種類のひとつで、奉書紙を使うのがお布施を包む正式なマナーとされています。半紙でお札を包み、中包みとします。その後、上包みとなる奉書紙で中包みを包みます。中包みも上包みも、つるつるした面が外側に来るようにしましょう。

お札を置く際は、お札に描かれた顔が奉書紙の上の方に来るように置きます。お布施は不祝儀ではないので、上包みの折り方は慶事の折り方とし、上側の折り返しに下側をかぶせるように折ります。奉書紙がない場合は、白無地の封筒を使いましょう。お布施を包む用に「お布施・御布施」と印刷されているものも売っています。

気をつける点は2つ、郵便番号を書く枠が印刷されていないもので、封筒が二重になっていないものを選ぶようにしましょう。お札は顔が描かれた部分が封筒の表側で、なおかつ入口側に来るように入れます。

 

表書き・裏書き

どの様なお布施の包み方であっても、表書きは中央上部に「お布施」もしくは「御布施」と書きます。「読経料」と書くパターンも見受けられますが、お布施は本尊に捧げるものであり、僧侶が読経したことに対する対価ではないので、「〇〇料」といった言いまわしは避けた方が良いとされています。表書きの下に、喪主の名前をフルネームで書くか、〇〇家と書きます。

お布施は香典と違って薄墨で書く必要はありませんので、普通の黒墨を使って問題ありません。裏面の左下に、住所・氏名・金額を書きます。

気をつける点は、金額を書く際、数字は漢数字の旧字体を用いるようにします。また、金額の頭には「金」、最後には「也」を付けるようにします。円は旧字の「圓」を使いましょう。5万円なら「金伍萬圓也」、10万円なら「金壱拾萬圓也」のような書き方になります。

 

お布施の相場

お布施の金額に明確な決まりや基準はありません。

お布施は本尊に捧げるものであり、あくまでも気持ちを示すものであるため、「必ずこれだけの金額」という決まりはなく、地域や宗派、供養の段階などによっても金額は変化します。ひとつの目安としてお布施の金額を紹介します。

  • 通夜・ご葬儀・・・15~50万円
  • 四十九日法要・一周忌法要・・・3~5万円
  • 三回忌法要・七回忌法要・・・1~5万円

 

ご葬儀でのお布施は、読経に加え戒名をいただくので、法要に比べて高額になります。

法要では命日に近いほど包む金額は多くなる傾向があります。お布施の金額で悩んだ場合、菩提寺に直接たずねることも失礼なことではありません。「他の方はどのくらい包まれてますか?」といった聞き方が良いでしょう。

 

 

お布施を渡す時

次にお布施の渡し方についてご紹介します。

僧侶との直接のやり取りになりますので、ポイントをおさえておきましょう。

 

お布施を渡すタイミング

ご葬儀の際、お布施を渡すタイミングとして一般的なのは

  • 通夜式の後
  • ご葬儀・告別式の前
  • ご葬儀・告別式の後

の3パターンが挙げられます。

 

ご葬儀・告別式前に斎場に僧侶が到着すると、喪主として挨拶に伺うことになりますので、そのタイミングで渡すのがスマートでしょう。

ただし、寺院によっては「儀式前に受け取るのは保管に困る」といった考えを持っていることもありますので、事前に確認できるのであれば「お布施はいつ渡したらよろしいですか?」と寺院に聞いておきましょう。

法事・法要においては、儀式前か儀式後あるいは儀式後の食事の後に渡すのが一般的です。寺院などで合同で行われる場合には、受付が用意されていて、儀式前に収めることもあります。

 

お布施の渡し方
お布施を渡す際は、直接素手で渡すのではなく、切手盆(きってぼん)と呼ばれる黒塗りのお盆に乗せるか、袱紗(ふくさ)を使って納めるようにします。

正式なマナーである切手盆は、葬儀社によっては貸し出してくれる所もあります。袱紗から取り出したお布施をあらかじめ切手盆に乗せておき、「お布施の」文字が僧侶から見て逆さにならないよう注意して、お盆ごと僧侶の前にさし出し、お布施を受け取ってもらいます。

切手盆が用意できず、袱紗を使って渡す場合は、袱紗から取り出したお布施を袱紗の上に乗せて、文字の向きに注意して僧侶にさし出しましょう。

 

 

まとめ

 

本来は悟りをひらくための修行として行われていたお布施ですが、現代においては感謝を表すお礼としての意味合いが強くなっています。

金額は地域や宗派などによって違うため、渡す側の気持ちによる部分が大きくなりますが、包み方や渡し方に関するマナーについてはきちんと理解しておく必要があるでしょう。迷った時は寺院や葬儀社に相談することをおすすめします。

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