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会社内外ともに、多くの関係者が参列する社葬。
社葬を主催する側、関連会社として参列する場合もどのような準備をすればよいのでしょうか。
ここでは社葬と一般葬の違う点や、注意すべきマナーについて解説します。
こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。
今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。
会社が主催で執り行うご葬儀を『社葬』といいます。
故人の功績を称えるとともに、故人の会社に対する想いを引き継ぐという意味合いがあります。社葬の対象者は創業者、社長、副社長、執行役員など、トップの役職者、会社に大きく貢献した社員や、業務中に亡くなられた殉職者などです。
社葬の会場としては会社が所有している体育館や大会議場だけでなく、セレモニーホールや寺院、ホテルなど様々です。
社葬と一般葬の違う点は、ご葬儀の費用を払う人、つまり「施主が誰か」です。
喪主とは遺族を代表しご葬儀をとりまとめる人のことで、一般葬では遺族が喪主と施主を兼任することが多いです。社葬は最高責任者として葬儀委員長を立てて、会社が施主、遺族が喪主となります。
また、遺族と会社が同時にご葬儀を執り行う合同葬がありますが、この場合、遺族と会社が費用を分担します。
社葬の連絡が来たら、まず「どこの誰が亡くなったか」「社葬を行う日時と場所」「誰が葬儀委員長を務めるのか」「担当の葬儀社」を確認します。
供物や供花は受け付けているのか、香典は出して良いのか、も合わせて確認しましょう。
一般的に社葬では香典を辞退しているケースが多いですが、香典を辞退しても供物や供花を受け付けている場合もあります。分からない場合は先方に問合せしましょう。
場合によっては役員会を招集し「参列者の人数」「葬儀委員長を誰が務めるか」「弔辞を誰が読むか」「手伝いの派遣が必要か」などを決めます。
弔電の人数は取引先代表、社員代表、友人代表など、3人〜5人が一般的です。手伝いの内容は世話役、受付係、会計係、接待係、駐車場係などです。いずれも、社葬を主催する会社と手伝いを依頼する会社で連携を図り、「いつ」「どこへ」「何人必要か」など詳細を決めましょう。
弔辞を頼まれたら、断らずに引き受けるのがマナーです。
主催する会社としては慎重に人選し、是非この人にお願いしたいと考えているので、弔辞を断るのは失礼にあたります。奉読時間は約3〜4分、文字数にして1000文字程度が目安です。事前に宗派を確認し、忌み言葉や宗教的に相応しくない言葉は避けましょう。
取引先など、スケジュールの都合によりどうしても参列できない場合があると思います。
その場合は代理人を立ててご葬儀に参列してもらいます。それが不可能であれば供花を出すか、弔電を打ちましょう。供花は辞退していないか確認が必要です。
社葬を主催する会社によっては、男性はモーニングを着用したり平服の指定があったりします。
わからない場合は上司や先方に確認しましょう。
基本的に黒スーツに白いシャツ、黒ネクタイを着用します。
ネクタイピンは光物なのでつけません。
靴下も黒色で靴は光沢のない革靴を選び、金具がついているカジュアルなタイプは避けるようにします。アクセサリーは結婚指輪以外は外しましょう。
一般葬と同様に短めで清潔な髪型を心掛けましょう。
前髪が長い人は短くカットするか、ワックスやスプレーを使って髪を横に流すのが良いでしょう。匂いが強い整髪料や香水はマナー違反です。
黒のスーツかワンピースを着用します。
袖は肌が隠れるようになるべく長めで、スカートは膝下のものを選びましょう。バッグは金具などが目立たない布地のものを。足元は黒のストッキングとフォーマルなパンプスを履きましょう。ヒールは3cm〜5cmが理想です。アクセサリーは結婚指輪以外は身に付けませんが、一連のパールネックレスは身に着けても構いません。
また弔問先で思いがけずストッキングが伝線したり、穴が開いてしまうトラブルもあるので予備のストッキングを持っておくと安心です。
ご葬儀のメイクは片化粧(かたげしょう)といい、全体的に薄く控えめで口紅を付けないメイクをします。
しかし血色が悪い人は口紅をしないと不健康な印象を持たれるので、ベージュなどの薄い色なら良いとされています。ファンデーションやアイシャドウも、パールやラメが含まれた華美なものは控えましょう。
ご葬儀のマナーとして、ロングヘアの髪をおろしたままにするのは相応しくありません。
結んだりシニヨンにしたりして、顔にかからないようにしましょう。髪が短くてまとめられない人は前髪をピンで留めたり、スプレーをして固めるとすっきり見えます。
男性と同様に、匂いが強い整髪料や香水は控えましょう。
社葬では一般的に受付で名刺を差し出します。
記帳をすることもありますが、より明確に自身の身分を伝えるため必ず持参しましょう。受付で名刺をそのまま差し出すのではなく、名刺の右上に「弔」と書く、または左下を折り曲げます。こうすることで弔意を表すことができます。
取引先など関連会社の人は代理人として参列するかもしれません。その場合は自分の名刺と、参列できない人の名刺二枚を渡します。自分の名刺の右上に代理人の「代」と書き、参列できない人の名刺の右上に「弔」と書きます。
また、知り合いに会ったからといって名刺交換や商談の話をするのはマナー違反です。弔辞の場であることを忘れずにビジネスの話は慎みましょう。
香典を辞退していない場合は用意する必要があります。
社葬の場合、一般的には3万円〜5万円が相場です。故人とより親しい関係の場合は5万円以上、多くて20万円ほどお渡しすることもあります。
会場に着いたら、まず受付を済ませましょう。
受付の人から記帳のお願いをされたら、名刺の提出と共に芳名帳に記帳します。香典を出した場合、返礼品を受け取ります。その後はご葬儀のスケジュールを確認し、葬儀委員長や葬儀社スタッフの指示に従います。
社葬の受付を担当する場合は、会社の代表として任されている分、毅然とした態度で弔問の方々と向き合いましょう。
また、弔問に訪れた人に「トイレはどこ?」「どこで待っていればいい?」などと質問されることがあるので、事前に会場内の確認をします。弔問の人が訪れたら、
返礼品をお渡しする場所は、受付とは違う場所にある場合もあるので確認しましょう。
社葬でも一般葬でも、故人に対する弔意は変わりません。
自身の会社や相手の会社に恥をかかせないよう、正しいマナーを身に着けてご葬儀に臨みましょう。