創価学会の葬儀の流れってどんなの?



日頃から宗教を信仰する人が少ないとされている日本では、ご葬儀は仏式で執り行われることが多いですよね。

その中で「創価学会のご葬儀」と聞くと戸惑う方も多いのではないでしょうか。

当記事では創価学会のご葬儀の流れについて解説しています。

主催者と参列者がそれぞれ気をつけるポイントをまとめましたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。

今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。

目次

創価学会のご葬儀=友人葬

創価学会でのご葬儀は「友人葬」と呼ばれる形式で執り行われます。

1991年頃から始まった新しい形式のご葬儀で、友人=同じ信仰を持つ学会員が中心となり行なうご葬儀です。

規模の大小を問わず友人葬と呼ばれますので、最近主流になりつつある身内だけの家族葬や直葬なども希望できます。

創価学会「友人葬」流れ

創価学会を信仰している人が亡くなってからのご葬儀までの流れをまとめました。

  1. 葬儀社へ手配
  2. 創価学会の支部へ連絡
  3. 主催者(喪家)、葬儀社、創価学会の支部で葬儀日時を決定
  4. その他の部分を葬儀社と打ち合わせ
  5. 納棺
  6. 通夜
  7. 葬儀・告別式
  8. 火葬

ポイントに分けて解説します。

支部へ連絡を入れる

故人が創価学会を信仰している場合、早めに支部へ連絡をしましょう。

その際、友人葬を希望することを伝えてください。

規模を家族葬以下に留めるときはその旨も一緒に伝えると良いでしょう。

納棺からの流れ|ほぼ仏式と一緒

日付など詳細が決まった後は、細かいルールは違うものの一般的な仏式と流れ自体は一緒です。

納棺では死装束は着せないので、生前故人が着ていた洋服など着せたいものがあったら準備しましょう。

通夜までに祭壇が準備されますので、どのようなものにするか打ち合わせを早めに済ませることをおすすめします。

「友人葬」告別式の様子とは?

創価学会の友人葬の式次第は以下のようになっています。

  1. 開会の辞 
  2. 読経・唱題(全員)
  3. 焼香
  4. 御祈念文(導師)題目三唱(全員)
  5. 弔慰文、弔電紹介
  6. 導師挨拶
  7. 謝辞(喪主挨拶)
  8. 題目三唱(全員)
  9. 閉会の辞

ポイントは創価学会が大切にする「法華経」をどのタイミングで誰が読むかというところです。

読経・提唱では第2章の「方便品」第16章「如来寿量品」の要約された自我偈を読みます。

2回ある題目三唱ではリンの合図で「南無妙法蓮華経」を3度唱えます。

全員で唱えるので最初は驚いてしまうかもしれませんが、学会員でない方でも題目三唱は一緒に唱えられるようにしましょう。

納骨はどこにするの?

一般的な仏式であれば、先祖代々の墓に納骨する方が多いのではないでしょうか。

創価学会の場合は、公営の墓地または全国14箇所にある創価学会が運営する墓地に納骨が可能です。

場所により金額が異なりますので、予算に応じて決定しましょう。

友人葬の特徴「まごころ」が大切

創価学会が提唱する友人葬は「まごころ」が大切と言われています。

そのため、一般的な仏式とは異なる特徴が3つありますので以下をご覧ください。

僧侶は呼ばない=お布施・戒名代・お礼も不要

創価学会の友人葬では、僧侶を呼びません。

導師は儀典部(ぎてんぶ)と言って、創価学会の冠婚葬祭を執り行う部門が務めます。

そのため主催者側は僧侶へのお布施の準備が必要がなく、位牌も生前の名前で刻まれるので戒名代も必要ありません。

また「まごころ」の考え方から導師を務める儀典部へのお礼も必要ないとされています。

規模によりますが葬儀代金が一般的な仏式よりも安くなる場合もあるようです。

香典も不要

創価学会の方針として友人葬での香典辞退が基本となっています。

ただし、全ての参列者が学会員というわけではないので頂いたものは受け取るのがマナーです。

香典を頂いた場合、返礼品を用意しなければならないので、かえって費用がかさむケースも考えられます。

そのため事前に香典辞退のアナウンスをする主催者もいるようです。

主催者側は学会員以外の香典を受け取るか否かを早めに決めましょう。

香典辞退の連絡をもらった参列者はその旨を汲み取ることも大切です。

樒(しきみ)祭壇が一般的

創価学会の友人葬では樒(しきみ)という植物を供えます。

神式で使用する榊と見た目はそっくりです。

樒は古来より仏教との関わりがある植物で、毒性が強く長持ちすることから、魔除けと永遠を象徴するという意味があります。

創価学会での友人葬は御本尊へ樒を供えなければなりませんが、必ずしも樒だけという決まりはありません。

樒と一緒に故人の好きだった花で祭壇を彩ることも可能ですので、葬儀社とぜひ相談してみてください。

また参列者が気になる供花ですが、樒だけで作られる樒盛りや色指定の可能性もありますので、供花を贈る際には一度主催者と相談してからにしましょう。

主催者側は知りたい!創価学会「友人葬」祭壇パターン

主催者側が押さえておきたい創価学会の友人葬の祭壇をまとめました。

  • 白木祭壇…黒塗りではない白木の祭壇で脇に樒が供えられたシンプルな祭壇のこと
  • 生花祭壇…一般的なご葬儀に見られる生花で作られた祭壇のこと
  • 樒祭壇…樒のみで作られる祭壇のこと

どの祭壇にするかは予算と故人の意向を尊重して選ぶようにしましょう。

創価学会「友人葬」葬儀社選びのポイント

最後に創価学会の友人葬に適した葬儀社は以下の2つです。

・友人葬プランがあるかどうか
・家族葬、直葬など限られた人数にも対応しているか

友人葬プランがあるということは実績のある葬儀社の可能性が高いです。

創価学会の支部ともスムーズなコミュニケーションが期待できるでしょう。

また家族葬などの限られた人数でのご葬儀に対応してくれるのも外せないポイントです。

所によっては不慣れな葬儀社の可能性もありますので、十分な下調べをおすすめします。

まとめ|「まごころ」を大切に故人を送り出す心が大切

当記事では創価学会の友人葬の流れをまとめました。

一般的な仏式のご葬儀と異なる部分が多いですが、大まかな流れは一緒ですのでポイントをしっかり押さえてご葬儀に臨みましょう。

一番大事なのは「まごころ」

悼む気持ちを大切に故人を送り出しましょう。

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