2023.02.24
こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。
今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。
ご葬儀の際に読まれる「弔辞」は、故人様が亡くなられた悲しみと悼み、生前の感謝の気持ちを込めた故人様に贈るお別れの言葉です。参列者を代表して読まれる弔辞は、故人様の在りし日の姿や思い出を振り返り、参列者は深い悲しみに涙します。
弔辞は、一般的に親族以外が読むとされています。しかし、最近では形式にとらわれず孫が弔辞を読むこともあります。
今回は弔辞を誰に頼めばよいか、弔辞を依頼するマナーや注意点も一緒に解説していきます。
弔辞は誰に頼むとよいか?
弔辞は、故人様と親交の深かった友人、職場の直属の上司や同僚に依頼するとよいでしょう。
故人様が生前、友人に弔辞をお願いしていることがあります。エンディングノートや遺言などで、弔辞を頼みたい方を親族に伝えているケースもありますので、その場合は、故人様の遺志を優先して依頼するとよいでしょう。
弔辞を読んでいただく方の人数は、1~3人が一般的です。ご葬儀に参列していただける人に限ります。ご葬儀に参列できない方に弔辞を依頼して、ご葬儀に参列される別の方が代読をするのは好ましくありません。
複数の方に依頼する場合、弔辞の内容が重ならないように、それぞれ違うお付き合い関係の中から依頼するとよいでしょう。
―会社関係―
会社関係の中で、立場ではなく関係の深さを優先して、直属の上司や同僚に依頼するのが一般的です。仕事で一緒の時間や経験をしてきた方がふさわしいでしょう。
会社関係の方は、なかなか親族が把握できていないことがあります。その場合は、会社関係の方や同僚の方に相談すると適した方を選んでもらえるでしょう。
―学校関係―
故人様が学生の場合は、クラスメートや部活の先輩、お世話になっていた担任の先生や、部活の監督・コーチなどに依頼するとよいでしょう。
故人様が学校卒業後にも、変わらぬお付き合いが続いていることもよくあります。
―友人関係―
友人関係は、「親友」といえる特に親交が深い方に依頼するとよいでしょう。
友人関係は幅広く、会社関係や学校関係でも公私共に親しく友人といえる方もいます。また、幼馴染や定年後同じ趣味で意気投合した友人もいるでしょう。
1人に決めかねる場合は、友人関係から複数の方に弔辞を読んでいただいても構いません。グループの違う友人の方それぞれに依頼すると、弔辞の内容が重なることがないでしょう。
―親族関係―
故人様が、年配の方の場合、孫が弔辞を読むケースもあります。弔辞は親族以外に頼むものとされていましたが、最近では形式にとらわれず、故人様らしさを尊重したご葬儀が増えています。
親族からの「お別れの言葉」として子や孫からの弔辞があることで、参列者の印象に残る素敵なご葬儀にもなります。
また最近では、家族葬というかたちで、親族だけでご葬儀を行うケースが増えており、親族が弔辞を読むことになります。
弔辞の頼み方、いつ依頼する?
弔辞を依頼する方が決まったら、すぐに依頼の連絡をしましょう。ご葬儀は故人様が亡くなられてから数日後に行われます。
弔辞は読んでいただく人数にもよりますがお一人3~5分が目安です。弔辞を読んでいただく方が弔辞を準備される時間も必要になるため、できるだけ早くに依頼しなくてはなりません。
依頼方法は、弔辞を依頼する本人に電話などで確実に連絡をとることが大切です。
依頼の際は、弔辞の長さと時間、他何人の方に依頼をして、どのような関係の方なのかもお伝えしましょう。
また、依頼した方が親族に連絡を取りたい状況が発生する可能性も考えられます。自分の携帯番号を伝えておくとよいでしょう。
弔辞を読んでいただく順番は?
弔辞を読んでいただく順番の決まりはありません。年配の方から年齢順、お付き合いの長い順など、親族の意向の順番でお願いするとよいでしょう。
会社関係の中から複数の方にお願いした場合は、役職や立場の考慮が必要になります。悩まれる場合は、ご葬儀場の担当者に相談すると的確な回答をいただけるでしょう。
弔辞を読んでいただいた方へのお礼は?
弔辞を読んでいただいた方に、ご葬儀後1~3日の間に改めてお礼をしましょう。弔辞のお礼は、相手方のご自宅などに直接伺い、ご葬儀に参列して弔辞を読んでいただいた感謝の気持ちをお伝えして、お菓子などのお礼の品(2,000~3,000円程度)をお渡しします。
ご厚意で読んでいただいた弔辞ですので、お礼として現金や商品券をお渡しするのは失礼にあたります。また、高価なお礼の品をお渡しするのもよくないので注意しましょう。
弔辞を読んでいただいた方が遠方の方や、都合が悪く直接会えない方には、お礼の品を郵送させていただいても問題ありません。郵送する場合は挨拶状を添えて、直接お礼に伺うのと同様に、感謝の気持ちをお伝えしましょう。
まとめ
弔辞は故人様と親交の深かった、関係性の違う1~3人の方に依頼します。
弔辞は故人様に贈るお別れの言葉になります。読まれる弔辞からは、遺族の知らない故人様の出来事やエピソードを聞ける、貴重で心に残る時間になるでしょう。
ご葬儀までの慌ただしい時間の中で、弔辞を依頼する方を的確に決めて依頼し、ご葬儀後のお礼まで失礼のないように参考にしてください。