最近の都内における火葬場の変化

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都内の火葬場の最新情報

東京都は民間の火葬会社である東京博善が火葬業務をほぼ引き受けています。「代々幡斎場」「桐ケ谷斎場」「堀ノ内斎場」「落合斎場」「町屋斎場」「四ツ木斎場」を経営しており、火葬場には式場が併設しています。

都内でお葬式を考えた人は一度は案内されたことがあると思います。そして、上記の式場でお葬式をしようとすると早くても5日、長いと一週間待ちと言われていたと思います。

ところが今年の9月、各斎場の貸し式場の数が倍近くになりました。これによってお葬儀までの待ち時間が劇的に短縮し、今は早ければ3日以内にお葬式を斎場備え付けの貸し式場で行うことができるようになりました。

これは一見利用者にとってメリットが大きいのですが、一つ大きな落とし穴があります。それは駐車場です。式場が拡張しましたが駐車場の拡張はされていないので時間帯によっては大変込み合います。特に火葬場は式場利用だけではなく外部の式場から火葬だけ行うこともあり、その方々が自家用車で来場するとさらに混み合います。親族であっても自家用車は一台程度、一般会葬の分の駐車場はほぼ無いと思っていただいてよいかと思います。

私としては、葬儀の小規模化で10名前後の家族葬が増えている昨今、外部の小さな式場を利用して火葬だけ代々幡斎場(博善)に向かうのに、自家用車を使いにくいというのはお客様の負担が大きいと思います。

また、駐車場が満車の場合近隣の駐車場を探す必要がありますが、火葬開始時間によってはご家族をどこまで待ってもらえるかは分かりません。また斎場内に停められないからといって、式場外周に長時間駐停車してしまうような方が現れると近隣住民の迷惑になってしまうことも考えられます。

結論としては、火葬場隣接型式場が増えたことは都内における人気式場の順番待ちの緩和に大きく貢献したと思います。一方駐車場については当初から業界内で言われていましたがほとんど対策がされていないので新たな問題の火種になりかねません。

東京博善は以前式場を増設した際、従来の宗教者用控室を全廃し大きなクレームに発展しました。今は改めて控室を増設することで問題は沈静化しました。今回も何かしらの問題が起きて大きなクレームに発展すれば何かしら動きがあるかもしれませんが、現状は一旦動向を見守りつつ、お客様には適切な案内をしていきたいと思います。

今後、多数の自家用車での参列が見込まれるお葬式は、外部式場を利用するか、臨海斎場を利用するのが良いかもしれません。

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