三回忌の流れ

三回忌法要は聞いたことがあるけれど……具体的に何をするのか理解していない人も少なくありません。
三回忌の場合、日時はもちろん、場所は自宅なのかお寺なのかで悩む人も。
自宅で一周忌法要を行った場合でも、三回忌ともなると祭壇の有無や一連の流れを忘れてしまうこともあるでしょう。

こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。

今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。

目次

三回忌とは?一周忌との違いは?

年忌法要のひとつで、故人が亡くなってから満2年目の命日までに行われる法要です。
故人の追試試験の日とも言われており、追加の裁きを受けるとされています。
大きな法要は三回忌までが多く、家族、親族を呼んで法要後に会食する流れが一般的です。

一周忌法要で遺族の喪中期間が終わり、三回忌で追善供養を行い故人の成仏を願います。

場所は自宅やお寺、斎場で行うケースが一般的ですが、基本的な流れは一周忌法要とあまり変わりません。

三回忌はいつまでにする?


基本的に祥月命日(しょうつきめいにち)に行うことが好ましいとされています。
祥月命日とは故人の命日のこと。地域や宗教によっては前日になる場合もありますが、命日が平日で法要が難しい場合は、その前の土日や祝日に合わせて日にちを決めます。

昔から「お祝いは伸ばしてよいけれど法事は先延ばししてはいけない」という言い伝えがあります。これは「故人やご先祖様をないがしろにしてはいけない」という意味も含まれているためです。

三回忌の流れとは?

僧侶の予定や参列者の出席確認があるため、施主は三回忌の三カ月くらい前に準備するようにします。

三回忌までの準備の流れ

基本的に下記の内容に沿って準備すると良いでしょう。

1.日程を決める
2.案内状を送る
3.会食場所を決める
4.香典返しの準備をする

できるだけ平日は避けて、土日や祝日を選択します。
僧侶に連絡する際は、法要などで予定が埋まっているケースもあるため、早めに相談してください。

参列の有無を確認する場合、案内状と一緒に往復はがきを同封しておくと便利でしょう。
参列者が少ないときは電話や訪問時に確認しても構いません。

会食を行う場合は近くの仕出し屋や、飲食店などに予約し、香典返しも忘れずに準備します。

自宅で三回忌を執り行う場合は、僧侶は仏壇の前でお勤めをするため祭壇を用意する必要はありません。

ロウソクは白色が一般的ですが、宗派によっては赤色を使う場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。

一連の流れが大変な場合、葬儀を依頼した葬儀社に手配してもらう方法もあります。

三回忌当日の流れ

あいさつや一連の流れを仕切るのは施主です。
当日の流れは一周忌法要と変わりませんが、自宅で行う場合、会食を含めると半日程度かかります。

三回忌当日は、お焼香セットを用意し、事前に火をつけておきます。
参列者を仏間にお通し、いただいたお供え物は仏壇に供えるようにします。
足が悪い人がいる場合は、事前に椅子を用意しておくと良いでしょう。

僧侶が自宅に到着すると、袈裟と呼ばれる道中着から正装服に着替えます。
仏壇の正面以外に僧侶の控室があることが好ましいとされているため、僧侶の着替えをする場所がない場合、仏壇前は避けて別室に案内するようにしてください。

法要は基本的に以下の順番で進みます。


1. 僧侶入場
2. 読経と焼香
3. 法話
4. 僧侶退席
5. 施主あいさつ
6. 会食(お斎)

法要は、僧侶の法話が終わるまで、お茶出しなどで席を立たないように気をつけてください。
法要が終わると僧侶は退席します。
僧侶の退席後に、参列者に法要が終わったことの感謝を述べ、会食の案内を伝えます。

近年ではコロナの影響もあり、僧侶が法要後の会食に同席しないケースも増えています。会食を行わない場合は「御膳料」として5千円~1万円を用意し御布施と一緒に渡すのがマナーです。

自宅で法要をする場合の注意点

法要の前日に、お寺からお宝様と呼ばれる御本尊をお借りし指定場所に掛ける地域もあります。
御本尊は地面や床、椅子に置くことはできないため、常に首から下げて移動し指定の場所に安置します。
車で移動する際は、一人が運転し、もう一人が御本尊を持つようにして移動する決まりがあるため注意してください。

三回忌の御布施の相場は?

僧侶に渡す御布施については、割り切れない数字が好ましいとされていますので、3~7万円が目安です。

表書きや相場などが分からない場合は、葬儀を依頼した葬儀社に相談することも可能です。法要も葬儀社が手厚くサポートしているケースが多いため、3カ月前を目安に手配すると良いでしょう。

お布施を渡すタイミングは、僧侶へのあいさつを兼ねて法要前に渡すのが一般的です。
法要後の場合は、お礼の言葉を添えて渡すようにしてください。

まとめ

三回忌は一周忌の翌年に行われる法要で、故人の命日を過ぎないように予定を組む必要があります。
本来は命日に行うのが好ましいですが、仕事を休めない、遠方に住んでいるといった理由から土日や祝日に行うケースが多くなりました。

自宅で三回忌を行う場合は、3カ月前から日程や案内状、香典返しと言った準備が必要です。
手間や費用を考えると一周忌は大規模に行い、三回忌は家族のみなど小規模に行う施主も増えています。

ですが三回忌本来の意味は、故人の供養のためです。しっかりと意味や流れを理解した上で三回忌法要に営みましょう。

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