献体とは?|献体の手続きやタイミングについて

献体を希望する際、どのような手続きが必要なのでしょうか。
近年、亡くなった後人の役に立ちたいという思いから、献体希望者は増加傾向にあります。
ですが具体的な手続き方法は、まだ広く知られていないのが現状です。

こちらの記事では

  • 献体とは何か
  • 献体の方法
  • 献体についての注意事項


について説明していきます。
ぜひ最後までご覧ください。

こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。

今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。

目次


献体とは

医療系大学の解剖学の教育、研究、また医学の発展に役立たせる目的で、自身の遺体を無条件・無報酬で提供することです。

献体されたご遺体は3~6か月、防腐処理等の準備期間を経て、人体解剖学実習や医師の研修などに役立てられます。


献体の方法

献体をするには、生前からあらかじめ登録をしておかないといけません。
住居地の都道府県にある大学(医科・歯科)またはこれに関連する団体を調べ、登録したい団体を決めるところから始めます。


申込書を取り寄せる

献体登録をしたい大学や団体が決まったら、申込書を取り寄せます。
手続の用紙や方法は多少違いがありますが、基本的に親族の同意書が必要です。亡くなった後、実際に登録した機関に連絡するのはご遺族になりますので、そもそも同意がないと献体登録はできません。


申込書を記入して返送する

記入したら漏れがないか確認して返送しましょう。
提出後も引き続き、身近な人に理解してもらえるように常々伝えておくことを忘れないでください。


献体登録完了

申込書に記入漏れや間違いがなければ、登録は完了し「献体登録証」が発行されます。
献体登録証には

  • 大学名
  • 死亡時の連絡方法
  • 登録番号


などが記載されています。
旅行先で亡くなった場合も対応できるように、旅行や外出時には身につけるようにして下さい。


献体についての注意事項

献体登録が済んでも、実際亡くなった後に細かい手続きをするのはご遺族です。
気を付けておくべきことがいくつかありますので、確認していきましょう。


献体できない事もある

解剖学の実習では臓器が揃っている方が良いとされます。
登録機関によって考え方が違いますので、申込み時に確認しておきましょう。アイバンクは一部の機関で同時に登録できる場合があります。

また、重度の事故死や自死、特定の感染症の場合は献体できません。


献体登録後に引っ越した場合

同じ地域内の引っ越しであれば問題ありませんが、遠方ですと献体登録先が変わります。
その場合は新たに大学などの機関を探し、再度登録をしておきましょう。


ご遺体は通常48時間以内に引き取られる

献体登録先からは、48時間以内の引き取りを希望されます。
お通夜、告別式をしてから引き取りに来てもらうか、式をしないかはあらかじめ相談して決めておきましょう。
48時間以内に式を済ませるには、当日にお通夜、翌日に告別式をします。献体登録先からお骨になって戻ってきてから納骨したり、戻ってきてから家族葬などをおこなう場合もあります。

※移送と火葬の費用は登録先負担、ご葬儀費用はご遺族負担です。

ご遺骨の返還までには長いと3年以上かかる

献体登録先のカリキュラムにもよりますが、その年の実習期間に間に合わない場合は翌年に持ち越されます。

また、防腐処理等の準備期間に3~6か月、実習期間として3~7か月が通常とられています。ご遺骨の返還までに1~3年以上を要するのはそういった理由からです。


引き取り時には必要な書類がある

亡くなった後、ご遺族が献体登録証にある連絡先に電話をし、引き取りの日時やご葬儀の有無などを細かく打ち合わせします。

実際の引き取り時には

  • 死亡診断書の写し
  • 火葬許可証
  • 印鑑


が必要です。
火葬許可証を役所でもらう時には献体することを伝えましょう。


ご遺族間で意見が割れてしまう

亡くなった後、献体することを知らなかった親族から反対意見が出たり、ご葬儀の有無に関しても意見が割れてしまうことがあります。

ご葬儀をしない場合、ご遺族の中には気持の整理がつかなかったり、火葬場でお見送り出来なかった事を心残りに思う方もいらっしゃいます。

まとめ

これまで

  • 献体とは何か
  • 献体の方法
  • 献体についての注意事項


について説明してきました。

献体は、実際のところ手続きよりも、周囲の理解を得ることの方が大変です。
遺志だからと賛成はしてくれても、遺骨返還が遅いと思わなかったなど、亡くなってから親族間のお付き合いにも支障が出てしまうこともあります。そういったトラブルを避けるため、生前に出来るだけ話をしておきましょう。

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