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こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。
今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。
近年注目されている供養の仕方に「手元供養」があります。
手元供養とは、自宅などの身近な場所で故人を偲ぶことができる新しい供養システムです。ご葬儀が多様化する中で手元供養の需要は増加しています。
では供養とは具体的にどのようなことを指すのでしょうか?供養の内容について疑問に感じている方は少なくないでしょう。
この記事では手元供養の基本情報や特徴、供養の方法について解説いたします。終活中の方はぜひ参考にして下さい。
手元供養は故人を身近で偲ぶことができるスタイルです。
遺骨を「自宅で保管する」「アクセサリーにして体に身に付ける」などして大切な人を供養することができます。
仏式の場合、遺骨は四十九日を終えると所有する墓地に埋葬することが一般的です。しかし、納骨は必ずしもしなければならないわけではありません。遺骨をお墓以外の場所でも安置できることが法律で認められているのです。とくに近年では「お墓の継承者がおらず管理できない」「遠距離に居住しているため頻繁にお墓参りができない」などといった環境の都合から、形式にとらわれない手元供養を希望する遺族が増えています。
自分の生活の中でいつまでも故人を偲び、思いに寄り添い続けられることも人気の理由といえるでしょう。
手元供養の歴史はまだ浅く、始まりは2000年ごろとされています。
一昔前までは、故人の遺骨をお墓に埋葬して供養することが主流でした。しかし、少子高齢化や核家族の増加など様々な社会問題の影響によって生活環境が著しく変化したことで、お墓を継ぐことができない方や高齢でお墓の管理ができない方が増加したのです。その結果、従来の供養スタイルから自由な形式で執り行える手元供養を選択する遺族が増えました。
2006年には、普及や認知活動を目的としたNPO手元供養協会が設立されていて、手元供養の人気は現在も高まり続けています。
手元供養には様々な方法があります。
専門店では手元供養品を幅広く販売しているため、遺族は自身の都合に合わせて選択することができるでしょう。こちらでは手元供養の方法について解説いたします。
手元供養用の骨壷に遺骨を納めて供養する方法です。
従来の骨壷より一回り小さいミニサイズの骨壷を利用して供養することができます。コンパクトで持ち運びしやすく場所を選びません。バリエーションも豊富で、ガラス製や陶器、金属などの素材のものや、綺麗なデザインで部屋の雰囲気に合わせやすいものなど様々あります。値段はサイズなどでも変動しますが、安いもので数千円から数万円程度です。
手元供養用のミニサイズの仏壇に、遺骨を納めて供養することが可能です。
自宅の雰囲気に合わせた仏壇を簡単に設置することができます。デザインも多数あり、部屋のインテリアとマッチしたものを選択することができるでしょう。また故人の写真や思い出の品を置いて供養することもできます。値段の相場は安いもので3,000円程度のものから数万円程度まで幅広くあります。
ネックレス型やブレスレット型のモチーフの中に、遺骨や遺灰を納めてアクセサリーとして身に付けることができます。
外出先でも故人を偲び思いを馳せることができるでしょう。キーホルダー型のタイプも人気が高く、男性や若い世代の方でも抵抗なく手元供養することができます。デザイン性も高いため、自分の趣味に合うものから選択が可能です。値段は数千円から数十万円のものまであり、素材や形状によって変動することが特徴です。
遺骨をプレート状に成形して供養するメモリアルプレート(エターナルプレート)が注目されています。
ファインセラミクス加工のため、金属や陶器にはない温もりがあり、衛生的で耐久度も優れていることが特徴です。
ぬいぐるみや人形タイプなどのインテリア品に遺骨を納めて手元供養する方法です。
可愛いインテリア品は一見骨壷であることがわからず、置くだけで部屋と一体化するため違和感がありません。最近では花器や写真立てなどの手元供養品もあり、世代や年代問わず利用することができます。
手元供養は身近で故人を偲ぶことができる画期的な供養方法です。
具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?こちらでは手元供養のメリットについて解説いたします。
お墓に遺骨を納骨するよりも、故人をそばで感じることができます。
いつまでも故人を近くで供養したい方に適したスタイルです。また手元供養品はコンパクトなものが多いため、集合住宅などで自宅に仏壇を置くスペースがない場合でも安心して利用できます。種類やデザインも豊富にあり、部屋の雰囲気に合わせられることもメリットの一つといえるでしょう。
自宅で遺骨を安置するためお墓を建てる必要がありません。
経済的な理由でお墓が建てられない場合や、跡継ぎがおらずお墓や仏壇の管理ができない場合に利用しやすいこともメリットの一つでしょう。
全ての遺骨を手元に安置する「全骨」と、一部の遺骨を手元に安置する「分骨」のどちらかを選ぶことができます。
全骨を選択した場合は、骨壷などに納めて自宅に安置することが可能です。また分骨にした場合はアクセサリーなどにして身に付けることができます。遺骨を親族間で分けることもできるでしょう。
手元供養は宗派無関係で行えるため、様々な生活環境に合わせることができます。
仏壇やお墓の有無、宗派特有の形式的な行事にとらわれず故人の冥福を祈ることができるのです。大切な人を亡くした失意の中で悲しみを軽減することも利点です。
手元供養は「遺族の生活環境に合わせた供養ができる」「故人を身近に感じられる」という利点があります。
しかし、「遺骨をお墓に埋葬して供養する」という従来の供養方法を支持している人が多いことを忘れてはいけません。手元供養は比較的新しい供養のシステムであるため、親族など周囲の理解を得ることが難しいケースがあるのです。また分骨して手元供養する際は、遺骨所有者の許可が必要です。遺骨は勝手に分骨することができないため、所有者と十分に話し合いを行い、トラブルが生じることがないように気を付けましょう。
この記事では、手元供養の方法について解説いたしました。
手元供養は遺族を支える新しい供養の形です。自分らしい供養品で故人を祈ることができます。親族ら周囲と十分に話し合いをした上で手続きを進めましょう。