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日本には古くから「六曜」の考え方があります。吉凶を判断する身近な占いであるため、冠婚葬祭などの日取りの際に意識する方は少なくないでしょう。とくに喪主を務めるときはご葬儀の日取りに悩むことがあるのではないでしょうか。
この記事では、六曜の基本情報やご葬儀との関係について解説いたします。記事を読むことで、ご葬儀の正しい日取りの決め方や六曜の概念について深く理解できるため、儀式を円滑に執り仕切ることが可能です。ご葬儀の日取りに不安を感じている方はぜひ参考にして下さい。
こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。
今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。
六曜は中国から伝わった暦注の一つで広く日本に浸透しています。暦注とは運勢を記した指標となるものです。鎌倉時代に伝来した六曜は政府の統制により一度使用を禁じられましたが、戦後取り締まりが解除されると再び世間に広まりました。時を経た今もなお、縁起の良し悪しとして使われています。
カレンダーや手帳に多く記載されているため、目にする機会があるのではないでしょうか。現代では弔事や慶事などの行事やイベントの日取りを調整する際に、吉凶を占うときの考え方として用いられています。
六曜は運勢を記した縁起物であるため仏式とは関係がありません。とくに「友引は友を冥界へ道連れにする」などとして避けるべきという風習をよく耳にしますが、実際には関連性がないため迷信と考えてよいでしょう。また「仏滅」のように仏式を連想する六曜もありますが、こちらも同じく根拠がないため重視する必要はありません。
最近では六曜の風習自体を認知していない若年者も存在します。しかし未だに縁起物として捉える方が数多くいることが現状なのです。昔から風習として避けられる六曜があるため注意する必要があるでしょう。いざというときに慌てることがないように、六曜本来の意味について理解しておくと安心です。
六曜は「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6種類の曜で構成されています。カレンダーなどの暦に記載されている順番もこの通りです。旧暦との兼ね合いで稀に不規則になるケースがありますが基本的に順番は変わらず、6種類の曜を繰り返すことが特徴です。それでは、六曜にはそれぞれどのような意味があるのでしょうか?6種類の六曜の意味について以下で記述いたします。
「先にすれば即ち勝つ」という意味があり、物事を行うときは午前がよいとされています。とくに時間帯で運勢が変化することが特徴で「午前中は吉、午後2時から夕方までは凶」と考えられています。午後に行動することを控えるべきとする考え方があるため、訴訟や大切な用事は早い時間に終えた方がよいでしょう。
吉日とも凶日ともされていて勝負事が解決しない日です。時間帯で運勢が変化して「朝や夜は吉、昼は運勢が傾く」と考えられているのです。死後の世界へ友を導く意味があるため、弔事の日取りを避けることが習わしとされています。反対に慶事では「友に幸せを分け与える」として、結婚式の引き出物の発送日などにあてるケースがあるでしょう。
「先んずれば即ち負ける」という意味があります。時間帯では「午前中が凶、正午からは吉」と考えられていますが、一日通して行事を避けた方がよい日です。とくに争い事など急な予定は控える方が無難であると認識されています。
六曜の中では凶にあたります。結婚式などのお祝い事は控えた方がよいとされていて縁起が悪い日と考えられているのです。病気が長引くなど物事が悪い方向へ向かう不吉な日とも捉えられています。一方で心機一転の意味から転居日にふさわしいとされる考え方もあります。
「大いに安」などとして吉日と考えられています。六曜の中で活動を起こすのに最もよいとされる日です。お祝い事を大安に調整するケースは少なくないでしょう。新築の着工日や納車日にも適した日です。
六曜の中では運勢が悪い日にあたります。ただし午前11時から午後1時の時間帯のみ吉でしょう。赤口の「赤」という文字から血を連想するため、刃や火の扱いに注意する日と考えられています。
六曜はご葬儀と直接的な関係がありませんが、迷信や習わしとして広く知られています。そのため、葬儀会社や関連施設が休業することがあり、ご葬儀を執り行うことが物理的に困難な一面があるのです。こちらでは、ご葬儀の日程を調整する上で注意するべき内容を宗教別でまとめています。
ご葬儀の日取りに規則はありませんが、友引の場合は火葬場が休業の可能性があります。最初に火葬場の営業日や予約状況を確認してから日取りの調整を行う必要があるでしょう。なお、お通夜を友引に行うことは問題ありません。通常は故人が逝去した日の翌日にお通夜を行い、ご葬儀はお通夜の翌日に行います。逝去してすぐに火葬ができないのは、死亡確認後24時間以内の見送りが「墓地・埋葬等に関する法律」により規制されているためです。四十九日や一周忌などの法事や法要も、ご葬儀と同様に六曜を気にする必要はありません。
もしも六曜に合わせてご葬儀やお通夜を行いたい場合は「何事も滅するが仏事はよい」とされる仏滅が最適と考えられています。
仏式と同様にご葬儀の日取りに六曜は関係がありません。ただし神式も風習の影響でご葬儀は友引を避ける傾向があります。また、地鎮祭や七五三などの祭礼は大安に合わせて行われる風潮があるでしょう。キリスト教の場合、ご葬儀や前夜祭の日取りに決まりはありませんが、復活祭の前日である聖土曜日を避けるケースがあるため事前の確認が必要です。
ご葬儀の日取りの際は、六曜以外で注意しなければならない点があります。
それは余裕のある日程調整を意識しておくことです。中には遠方から参列する方もいるでしょう。急ぎすぎることで参列者に負担が生じる可能性があるのです。
また、菩提寺への連絡も早めに済ませておく必要があります。円滑に儀式をお勤めいただくためには、ご僧侶の予定を事前に確認して確実にご葬儀が執り行える日を把握しておくことが重要です。相手の都合に十分配慮した日程調整を行うことが求められるでしょう。
この記事ではご葬儀と六曜の関係について解説しました。六曜は宗教的儀式とは関係ないため日取りの際に重要視する必要はありません。ただし風習として避ける傾向があることを覚えておきましょう。
・六曜は吉凶を占う考え方
・風習の影響で「友引」を避ける火葬場があるため事前に営業日を確認しておく
・神式では祭礼を「大安」に行う傾向がある
・キリスト教は「聖土曜日」にご葬儀を避ける場合がある
・ご葬儀はゆとりのある日程調整に心がける
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