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故人との関係が薄い場合、通夜やご葬儀に参列することが少ないため、どのように香典を渡してよいのか悩む人も少なくありません。
ご葬儀後に香典を渡したい人は、職場の同僚や上司の家族が亡くなった、遠方に住んでいてご葬儀に出席できなかった、近所の人が亡くなったといったケースが多いでしょう。
ご葬儀後に自宅に伺う場合や、職場で香典を渡す方法がありますが、ある程度のマナーもあります。
ご葬儀後に香典を渡すことで、香典返しなど遺族側に迷惑をかけるのでは?と心配する人も。
今回は通夜やご葬儀に参列できずご葬儀後に香典を持っていきたい人に向けて、3種類の渡し方についてまとめました。
こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。
今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。
「ご葬儀後に香典を渡すことが失礼に当たるのでは?」や「香典返しが逆に手間になるのでは?」と心配になる人もいます。
基本的にご葬儀後に香典を渡すことは、四十九日法要前であれば構わないとされています。四十九法要が過ぎた場合、表書きが変わるため注意してください。
ご葬儀後に香典を渡す方法は下記の3種類があります。
・自宅に弔問に伺う
・職場で香典を渡す
・現金書留で送る
ご葬儀後に香典を渡したい場合は、祭壇前でお線香をあげて香典をお供えし、遺族から香典返しを受け取るのが一般的な流れです。
自宅に伺えない場合は、職場や郵送で香典を渡す方法もあります。
一般葬では、遺族が自宅に、当日返し用で2,000~3,000円程度の香典返しを用意しています。
後日返しもありますが、発送料がかかることや、相続税控除の対象にならないなど、経済的負担もあるため、遺族側も十分すぎるほどの香典返しを用意しているケースが一般的です。
余った香典返しは葬儀社へ返品できるため、自分が香典を渡すことで「遺族側も香典返しで大変になるのでは?」と過剰に心配する必要はありません。
弔問する期間は四十九日の法要までが基本。ご葬儀後は、手続きなどで忙しい時期でもあるため、必ず連絡を入れてから弔問するようにしましょう。
香典は、受付が用意されていなければ、仏前に供えるか遺族に渡すのがマナーです。
どちらもお線香をあげたあとに、香典を渡すのが一般的です。
玄関前であいさつを交わし、祭壇前でお線香をあげます。
弔問客の出入りが多いご葬儀前後は、玄関や廊下に焼香台が設置していることもあります。
この場合は玄関で焼香し、その場で香典を渡すようにしてください。
香典を袱紗から出し、表書きが自分の正面に向くように置きます。
これは仏様の慈愛を分けていただくという意味があり、さらに仏様は自分で向きを変えられないことから香典は正面に供えるのが基本です。
袱紗にも種類があり、中には出し入れがしやすい金封袱紗を使用している人もいるでしょう。
左側にポケットがついている袱紗は慶事用になりますので、右側にポケットがある袱紗を選ぶようにしてください。
供える場所が分からない場合は、遺族に手渡ししても構いません。
お線香をあげたあとに、袱紗から香典を出し、文字が相手側になるように向きを変えて両手で遺族に渡します。
香典はお香や花代として故人に手向けるお金のこと。差し出すときは「この度はご愁傷様です」とお悔やみの言葉も忘れないようにしてください。
職場で同僚や上司の家族が亡くなった場合は、会社名義で香典を渡すことが多くなっています。
同僚は直接交流する機会も多いので個別で渡すことは構いませんが、周りの人と金額を合わせるように配慮しましょう。
職場で香典を渡す場合でも、不祝儀袋にお金を入れて渡すようにします。間違っても茶封筒に入れて渡さないように。表書きは「御香典」や「御仏前」で構いません。
バッグからそのまま渡すのはマナー違反ですので必ず袱紗に包みます。
香典を渡したいときは出社後、すぐに手渡しするようにしましょう。
袱紗を台替わりにして、香典をのせ両手で渡すようにします。
基本的に、お悔やみの言葉、通夜に参列できなかったお詫び、香典を受け取ってほしいという言葉を添えます。
「この度はご愁傷様でした」とお悔やみの言葉を述べたあとに「通夜に参列できず申し訳ございませんでした」と伝えましょう。
「遅くなりましたが、こちらを御仏前にお供えください」と香典を両手で渡します。
家族葬の場合は香典を辞退するケースもありますので、同僚や上司の気持ちを尊重するようにしてください。
遠方に住んでいてご葬儀に参列できない場合もありますよね。
この場合は、ご葬儀直後は避けつつ郵便書留で香典を郵送すると良いでしょう。
あまり遅すぎると香典返しなど遺族側の負担も増しますので、ご葬儀後2~3日を目安に郵送します。
1.表書きに送り主の名前を記入する
2.裏に住所、氏名、金額を記入する
3.中袋に人の顔が下にくるように現金を入れる
4.添え状にお悔やみの言葉を書く
5.現金書留専用封筒に住所氏名、電話番号などを記入する
6.現金書留封筒に香典と添え状を入れる
7.封をしてから割り印を上下2カ所押す
8.郵便局の窓口で書留料金を支払い郵送する
※郵便ポストやコンビニエンスストアから投函はできません。
通販で香典袋、現金書留封筒、添え状がセットになっている「現金書留セット」もあるので活用すると良いでしょう。
血縁関係が濃く高額な金額を郵送したい場合もあるかと思います。
ご葬儀に出られない申し訳なさから高額な金額を包みたい気持ちは分かりますが、現金書留の上限額は50万円ですので注意してください。
また、現金と一緒にろうそくや線香といった供物を送りたい人は、物品と現金を同封できる現金書留郵便物を活用すると良いでしょう。
通常の現金書留と異なり、袋の継ぎ目3カ所に割り印を押す必要があります。
全国どこでも荷物を配送できる「ゆうパック」で現金を郵送することはできませんので注意してください。
今回はご葬儀後の香典の渡し方について3種類の方法を解説しました。
弔問先で香典を渡すときは、仏前に供えるパターンと遺族に渡す場合の2通りがあります。
どちらも線香をあげてから、お悔やみの気持ちを込めて香典を渡すようにしましょう。
職場で香典を渡したい場合は、金額を同じにするなど周りと歩調を合わせることが大切です。
香典を郵送するときは、ご葬儀後2~3日を目安に準備するといいでしょう。
現金だけを郵送する人もいますが、気持ちが伝わりにくいため、必ず添え状にお悔やみの言葉を書くようにしてください。
ご葬儀後の香典の渡し方にも一定のルールが存在します。
悲しみに暮れている遺族に失礼がないように配慮し、社会人としてマナー違反にならないように注意しましょう。
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