四十九日法要の準備手順

こんにちは、八王子市・日野市・世田谷区で安心のご葬儀・家族葬のお手伝いをする葬儀社、都典礼(みやこてんれい)です。

今日もご葬儀に関する疑問、悩みの解消に役立つ情報をお伝えします。

四十九日は故人の来世の行き先について裁きが下される日なので、故人が無事に成仏し極楽浄土へ行けるように法要を行います。四十九日には準備しておくことがたくさんありますが、この記事では初めて四十九日の施主をつとめる方が読者であることを想定して、四十九日の準備手順についてわかりやすく解説しています。

目次

四十九日の準備手順① 日程を決める

まずは日程を決めましょう。一番良いのは故人の命日を一日目として四十九日目に行うことですが、現代では平日よりも休日のほうが集まりやすいということで、四十九日の直前の土日に設定をすることが多いです。

日程をずらす場合は、必ず四十九日の前にしてください。四十九日は故人の来世の行き先について裁きが下される最後の日です。故人の行き先がより良い場所になるようにお経を読んでもらうのが四十九日の法要なので、四十九日を過ぎてしまっては意味がなくなってしまいます。

ご葬儀の場合は友引を避けたほうがいいなどと言われますが、四十九日では友引や仏滅などの六曜を気にする必要はありません。

四十九日の準備手順② 場所を決める

四十九日の日程が決まったら、次は場所を決めます。よく使われる会場は、自宅、お寺、葬祭ホールです。それぞれにメリットやデメリットがあるので、特徴を理解して適切な会場を選びましょう。

自宅で行う場合

自宅で四十九日の法要を行う際の最大のメリットは、施設の使用料金がかからない点です。参加人数が少ないのであれば、自宅で行う選択を取るのもいいかもしれません。

しかしお寺や葬祭ホールで行う場合と比べて、準備や片付けの手間はかかるので注意が必要です。

お寺で行う場合

もともと付き合いのあるお寺があれば、そこで四十九日の法要をお願いするといいでしょう。お墓が決まっていれば納骨もそのままお願いできますし、移動が最小限になるので参列者の負担が減らせます。

葬祭ホールで行う場合

参加人数が多い場合は、四十九日の法要は葬祭ホールの利用を検討してはいかがでしょうか。事前の準備や後片付けの必要はほとんどありませんし、駐車場やトイレが広い葬祭ホールなら参列者は安心して参列できます。

四十九日の準備手順③ 僧侶を手配する

日程や場所を決めるのと同時にしなくてはならないのが僧侶の手配です。お寺の都合や僧侶の予定もあるので、なるべく早く連絡するようにしましょう。

日頃から付き合いのある寺があれば、そこのお寺のご住職へ依頼します。お世話になっているお寺がない場合は、葬儀社や仏壇仏具店へ相談に行けば紹介してもらえます。

四十九日の準備手順④ 参列者に案内をして人数を確認する

ここまで決まったら、次は参列者へ案内して人数を把握します。ご葬儀の際は友人や仕事仲間にも参列してもらったかもしれませんが、四十九日の法要は親族だけで執り行うのが一般的です。

「家族のみで執り行ってほしい」といった故人の遺言等がない限りは、その後の親戚付き合いも考えて血縁関係があるすべての親族を招待しましょう。ただし、高齢の参列者や遠方の参列者、小さな子どもや受験生がいるところへは配慮が必要です。

親族への案内は案内状を送るのがマナーです。案内状に返信ハガキを同封するか、往復ハガキを利用しましょう。

四十九日の準備手順⑤ 会食の手配

四十九日の法要後の食事は御斎と言い、故人を思い出しながら食事することで供養するという意味が込められています。参列者の人数がわかり次第、御斎の手配をしましょう。

御斎は四十九日の法要をする会場の1室を使うか、近くのレストラン等を利用する場合が多いです。立食形式や取り分ける必要のある会食料理は避け、お弁当や仕出し膳を選ぶのがいいでしょう。

四十九日の準備手順⑥ 当日に必要なものを用意する

四十九日の日程や会場などが決まったら、次は当日必要になるものを準備していきましょう。特に、本位牌など用意するのに日数がかかるものもあるので早めの準備が肝心です。

本位牌

四十九日の法要では、ご葬儀の際に用いた白木位牌から本位牌へと個人の魂を移す儀式を行います。この儀式は魂入れや開眼供養などと言われます。

本位牌の作成には通常1〜2週間かかるので、早めに仏壇店等で手配するようにしましょう。

納骨に必要な書類

納骨の時期に決まりはありませんが、四十九日の法要の際に行うのが一般的です。納骨には「埋葬許可証」と「墓地使用許可証」の2つの書類が必要になります。

「埋葬許可証」は「火葬許可証」に火葬場の認印が押された書類のことです。「火葬許可証」は役所で死亡届を提出する際に同時に取得していることが多いので確認してみましょう。「墓地使用許可証」はお墓の管理者が発行する証明書です。

お墓に故人の名前等を彫刻してもらうために、石材店への連絡も忘れずに行いましょう。また、納骨の際に納骨室の開閉を施主が行わない場合は、それも石材店に依頼しておきます。

お布施などの僧侶へのお礼

お布施とは、読経などのお礼として僧侶に渡す金銭のことです。一般的に費用の相場は3〜5万円程度で、納骨も同時に行う場合は5〜10万円程度だとされていますが、地域や宗派によっても変わってくるので注意しましょう。

奉書紙で包むのが一番丁寧ですが、無地の白い封筒に入れて渡してもかまいません。表書きは黒墨で「お布施」または「御布施」と書き、その下には施主の名前か一族の姓を記入します。

お車代や御膳料はお布施とは別に用意します。お車代は僧侶の移動が発生する場合、御膳料は僧侶が会食を欠席する場合に必要になるので、必要に応じて用意しておきましょう。

引き出物

引き出物は、頂いたお供えに対するお礼として参列者に渡すものです。3,000〜5,000円程度を目安に消え物を用意しましょう。引き出物にはお茶や海苔などの食品や、タオルや洗剤などの日用品がよく選ばれます。

掛け紙は黒白の結び切りのものを用い、表書きは薄墨で「志」と記入すれば問題ありません。その下には誰が用意したかわかるように施主の姓を記入しましょう。

四十九日の準備手順⑦ 当日

ここまでの準備がすんだら、当日を迎えるのみです。当日の持ち物は以下の通りです。

・遺影写真
・遺骨
・埋葬許可証と墓地使用許可証
・白木位牌と本位牌
・お布施
・引き出物
・お供え物
・数珠

会場によっては準備してくれるものもあるので、事前に確認しておきましょう。服装は正喪服あるいは準喪服を着用します。

四十九日の当日は、読経・焼香、説話、魂入れの順で行い、その後納骨式を行います。すべて終わったら会食になりますが、施主は最初と最後に挨拶をします。お布施は僧侶が帰るタイミングで、引き出物は最後の会食が終了する前に渡しましょう。

まとめ

初めての四十九日は不安かもしれませんが、準備手順がわかれば焦ることなく迎えられます。故人が亡くなってからまだ日が浅い悲しみの最中での準備は大変ですが、四十九日は故人と遺族の両者にとって節目となる大事な日です。この記事を参考に後悔が残らないように臨みましょう。

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