ご葬儀用語集

ご葬儀用語集:な行

日蓮宗(にちれんしゅう)

日蓮宗とは、鎌倉時代の僧侶、日蓮の教義を宗とする仏教の一派です。

妙法蓮華経を経典とするため、日蓮法華宗とも称される。 概要として、鎌倉時代、世の中は末法の時代を迎えていて、その理由として鎌倉時代に端を発する武家社会の萌芽と台頭、北条市と天皇・上皇による権力闘争などで社会は混乱し、荒れに荒れていました。

日蓮宗は、そんな鎌倉時代に法華経二十八品と特にその訳書である妙法蓮華経こそ釈迦が衆生救済の為に説いた真実の教えであり、末法の世を正すものであると日蓮が説いた宗派で、教義に当時の世相が見られる。 成立後、日蓮宗内では勝劣派・一致派などの無数の諸宗派が分脈していたが、それら諸宗派を包含し統一することで成立したのが近世における日蓮宗です。 そのため、総本山身延山久遠時の下に五つの大本山と四十以上の本山が含まれていて、日蓮宗は妙法蓮華経を経典とする宗教法人の中では最大宗派となっています。

日蓮正宗(にちれんしょうしゅう)

日蓮正宗は日本における日蓮宗系の宗派のひとつで、今から750年ほど前に日蓮の弟子の日興が開いた宗派です。

総本山は静岡県富士宮市にある大石寺です。末寺は全国に700はあると言われ、信者は全国各地にいます。信者の集いは「法華講」と呼ばれており、信者は日蓮正宗の寺院に参詣し、僧侶の法話を聞いたり、信者間の体験などを通じて自らの信仰を深めるようにすることが求められている事など信者間の団結力が強い宗派であるというのも特徴です。日蓮正宗は伝統ある宗派なのですが、かつては新興宗教団体である創価学会も傘下に置いていました。ただし、仏法の解釈などから現在では袂を分けています。また、日蓮宗とも法華経の解釈の違いなどからあまり交流はないようです。日蓮正宗の僧侶へ修行は12歳からなることが可能で、総本山大石寺などで数年間の修行の後に各地の日蓮正宗の寺院に派遣されます。最上位の日蓮正宗を管轄する僧は「法主」と呼ばれ、非常に強い権限を持っています。現在、日蓮正宗は日本国外を飛び出し、海外にまでそのネットワークを広めています。

納棺師(のうかんし)

納棺師(のうかんし)とは、故人様の体を清め、死装束を着せ、きれいに化粧して故人様を棺に納める専門職です。

納棺師(のうかんし)とは、故人様の体を清め、死装束を着せ、きれいに化粧して故人様を棺に納める専門職です。本木雅弘さんが納棺師を演じた映画『おくりびと』で、その美しい所作が注目され、納棺師という職業も世間に知られるようになりました。

納棺師の仕事は、失敗が許されない高度な技術が必要なうえ、去りゆく人を旅立たせご遺族の精神的な負担の軽減を図るなど、作法と精神性が求められる仕事です。

納骨堂(のうこつどう)

納骨堂(のうこつどう)は、遺骨を入れた遺壺をご安置しておく建物のこと。

納骨堂(のうこつどう)は、遺骨を入れた遺壺をご安置しておく建物のこと。 日本では、主な納骨堂としてが三種類あります。

  1. 寺院納骨堂 寺院が運営・管理する納骨堂です。 寺院内に納骨堂が設けられていますが、檀家である必要がないことが多いです。
  2. 公営納骨堂 各都道府県や市町村、自治体が運営・管理する納骨堂です。 基本的には仏教形式の納骨ですが、神道形式を用意している公営の納骨堂も一部にはあります。
  3. 民営納骨堂 販売を民会会社が行い、運営が宗教法人・財団法人・社団法人など公益性のある法人が行っている納骨堂。 宗旨宗派にしばられることが少ないです。