ご葬儀用語集

ご葬儀用語集:た行

弔電 (ちょうでん)

「弔電」とは弔意を表すお悔みの言葉を伝える電報です。

  • 訃報を受けた際に、遠方であったり、仕事などの都合がつかなかったりして、お通夜やご葬儀にかけつけることができない場合、弔電を送ります。電報は局番なしの115でかけ、宛名は普通喪主にします。
天台宗(てんだいしゅう)

天台宗は仏教の一派で、6世紀の中国の高僧である智顗(ちぎ)が高祖とされています。

智顗は「妙法蓮華経」という経典に釈尊の「全ての人に悟りの世界を」という教えが明確に述べられていることに注目して、仏教全体の教義を体系化しました。そして、智顗は晩年を杭州の南の天台山で過ごして弟子の要請に努めたので、「天台大師」と諡され、またその教学は天台教と呼ばれたのです。天台宗は、延暦25年(806年)に伝教大師最澄によって、日本に伝えられました。

天台宗の教えは、大きく言うと以下の4点です。1)全ての人は仏の子供です(悉有仏性)。これは、悟りへの道は明らかに存在するので、悟りに至る種は生まれながらにして私たちの心に植え付けられているということです。2)悟りに至る方法は全ての人に開放されています。これは、真実を探し求める心(道心)があれば、そのままそれが悟りに至る道であるということです。3)まず自分自身が仏であることに目覚める必要があります。このため、天台宗ではお授戒、つまり我が身に仏さまをお迎えすることを奨めています。4)一隅を照らす運動。これは、まず自分自身を輝いた存在とし、その輝きが周りも照らすということです。

友引(ともびき)

友引は、六曜の一つで、友引に当たる日は午前中・夕刻・夜は吉ですが、昼は凶とされます。

本来の意味は「勝負がつかない」なのですが、日本では「友を引く」という名称から、文字にのっとって縁起を担ぎ、この日にご葬儀を出すと他人の死を誘うといって嫌う傾向があります。

このご葬儀を忌む風習は江戸時代末期に六曜の考え方が浸透して以降に生まれたようです。

しかし、近年ではそれは「迷信」ということで、あまり気にしない方も増えているそうです。

横浜の火葬場では、友引の日は市内の4つの火葬場が持ち回りで休みを決めているので、横浜市内のどこかの火葬場は開いているそうです。各自治体によって友引に火葬場を休むかどうかは様々のようです。「友引に葬儀をしてはいけないのでしょうか?」とおっしゃる方もいらっしゃるのですが、もし気にされる方が家族や親戚にいる場合には、ご葬儀の日程をずらすというのも選択肢の一つとして考えておくべきでしょう。

その一方では、迷信の一つに過ぎないと特に気にすることなくご葬儀をされる方も増えてきています。友引の日に告別式を避けられる方も、お通夜には気にされず行う場合がほとんどのようです。ちなみに、仏滅や大安にも特に気にすることなくご葬儀を執り行うことは可能です。